お盆に飾るお花のマナー

お盆のお花、種類や色に決まりはあるの?

菊などの仏花の写真お墓参りの時や仏壇に備える花を仏花といいます。

その中でも、お盆の時期に盆棚もしくは精霊棚にお供えする花のことは盆花(ぼんばな)と呼ばれます。

盆花にはどんな種類のお花を供えればよいのか、何か決まりはあるのか?

お盆に飾る盆花のマナーについて紹介します。

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仏花は菊の花…とは限らない!

仏花としては菊の花が有名ですが、実は仏壇やお墓にお供えするのは菊の花でなければいけないという決まりはありません。

基本的にはその季節の花を飾ります。

昔は先祖の霊は山に住んでいると考えられていましたので、村の人たちはお盆の前に山に入って、摘んだ花を仏花として飾りました。

そのため地域によって飾る仏花は異なります。

今のように、お花屋さんに行けば季節を問わず、お花が手に入ったわけではありませんからね。

一般的に海に近い地域では華やかな色合いの花が好まれ、山に近い地域では控えめな色合いの花が好まれるという傾向があるようですが、それも植生の違いによるものなのかもしれません。

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仏花=菊の花のイメージはどこから生まれた?

色とりどりの菊の花の写真では、仏花は菊の花というイメージはどこから来たのでしょうか。

菊の花は、天皇家の象徴としても使われているように、古くから日本人に愛されてきた花です。

古くは平安時代から漢方薬として重宝され、観賞用としても広く親しまれてきたことが文献などからわかっています。

さらに菊は花が長持ちで、枯れる時も花びらがパラパラと落ちないので、きれいな状態で長く飾っておけるのです。

このことから、故人への敬意と実用性をもって、菊がお供えの花として選ばれてきたと考えられます。

また、菊を愛でるのは日本だけの文化ではなく、ポーランドやフランス、クロアチアなどでは、お墓参りの時に白い菊を使う習慣があります。

近代になってその文化が日本にも入り、お葬式やお供えの花として菊が使われるようになったという説もあります。

どの説が正しいかはわかりませんが、菊の花が日本人に長く親しまれ、特別な意味を持って愛されてきたことは間違いないようですね。

盆花として好まれる花の種類

thum_655前述のように、盆花として使われる花に厳密な決まりはありませんが、地方によって盆花として好まれる花には特色もあります。

京都や長崎ではお盆の花といえば蓮の花。

広島県尾道では萩やセンニチコウが使われます。

夏に赤紫の花を咲かせるミソハギ、キキョウやヤマユリ、オミナエシ、ナデシコをお盆の花として使う地域もあります。

また、蓮の葉に少量の水を垂らしたものをお盆の花としてお供えするところも。

北関東の一部では、金色や銀色の紙で作った造花をお盆の花としてお供えします。

このように、お盆に飾る花には地方によってさまざまな特色があります。

嫁ぎ先などで初めてのお盆を迎える時やお花を贈る時は、その地域でどのような盆花を飾るのか、あらかじめ確認しておくとよいでしょう。

新盆・初盆には白の盆花を

新盆・初盆の場合は通常のお盆とは違い、白だけでまとめた花束を飾ります。色が入るとしても、ごくごく淡い色調の花を少しだけ。

新盆は、故人が亡くなってからまだ日が浅く、あまりにも艶やかな花は遺族の気持ちにそぐわないため、白い花を使用するという意味があります。

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お盆の盆花の飾り方と贈り方

仏壇やお墓の前には、お花を飾るところが2ヶ所あります。2ヶ所の花瓶に均等に花を生けるのが理想的ですが、もし難しい場合は左側に飾ります。

ですから花束を贈る際には、両方に飾れるように、同じものを2セット用意しましょう。

そのまま飾れるフラワーアレンジメントの場合は1セットでかまいません。