地獄の窯の蓋も開くってどんな意味?お盆との関係とは

地獄の窯の蓋は、なぜ開くのか

湯気を立てているお釜の写真「地獄の窯の蓋も開く」ということわざがあります。

耳にしたことはあっても、どんな意味かはよくわかっていない人も多いのではないでしょうか。

お盆と関係の深い、地獄の窯の話を紹介します。

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罪人を煮る、地獄の窯

まず、地獄の窯とは何なのでしょうか?

地獄は、言わずと知れた、罪を犯した人が死んだあと、そこに生まれ変わり、長い間苦しみを受けるところ。

そして地獄の窯とは、地獄で罪人を煮るための窯のことです。地獄では、鬼たちが窯に罪人を煮て、罪人たちを罰しているとされています。

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お盆には地獄の窯の蓋が開き、鬼だって仕事を休む

「地獄の窯の蓋も開く」という言葉の意味は、「正月の16日、お盆の16日は地獄の鬼も罪人を責める仕事を休み、罪人を煮る蓋も開けっ放しになる」という意味です。

開いた蓋から出てきた罪人たちは、子孫の家へ帰ります。あの世からこの世へ、故人の霊が帰ってくるのがお盆なのはご存知のとおり。

鬼が休んでいる間に、閉じ込められていた罪人の魂は窯から解放されて、一時の帰省を楽しむのです。

こうした背景から、「地獄の釜の蓋も開く」とは、地獄の鬼ですら正月とお盆は休むのだから、世間の人もこの日くらいは休みなさい、という意味で使われるようになりました。

昔の商売人の家では、これに倣い、お正月とお盆には使用人を休ませて実家に帰らせる慣習があったようです。

地獄の釜の蓋も開く、という言葉が、お盆休みの由来になっていたんですね。

地獄の窯が開くのは何日?

地獄の窯はいつ開くのか、ということについてはいろんな解釈があり、旧暦7月16日の閻魔賽日という説と、7月1日の釜蓋朔日(かまぶたついたち)という説があります。

7月16日は「十王詣で」または「藪入り」とも呼ばれ、この日に閻魔堂を参拝すると延命長寿の功徳が得られると言われています。

地獄の鬼ですら休むというお盆の時期。

私たちも日頃の忙しさを忘れ、ご先祖さまを供養して家族だんらんを楽しんだり、閻魔堂へ参拝したりと、いつもとは違うゆっくりとした時間を楽しめるといいですね。