広島独特の盆飾り、盆灯籠って?盆灯籠と提灯の違いとは

広島にしかない、カラフルな盆飾り「盆燈籠」って?

広島の盆灯籠の写真お盆の季節には全国で盆提灯が飾られますが、広島地方には独特の風習があります。

盆提灯ではなく盆灯篭なのです。

盆灯籠とはどんな飾りか?
なぜ広島だけ、お盆に提灯ではなく灯籠を飾るのか?

広島地方に伝わる盆灯篭について紹介します。

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広島の盆飾り、盆灯籠とは

広島独特の盆飾りである盆灯篭とは竹を六角形のアサガオ型に組んだものに赤、青、黄の色紙を貼ったものです。表面に金粉をつけることもあります。

盆灯籠は装飾化した灯篭であり、灯籠とはいっても、実際に火をつけることは出来ません。

広島では卒塔婆のような使われ方をしていて、お盆のお墓参りをする人は、自分の名前を書いた盆灯籠をお墓の周囲に立てます。

立てた盆灯籠はそのままにしておき、お盆が終わるとお寺で焼却処分します。

墓地にカラフルな盆灯籠が立ち並ぶ様子は、広島のお盆の風物詩。

他の県の人が見たら、まるでお祭りのような派手な墓地の景色に、びっくりしてしまうかもしれません。

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広島の盆灯籠の由来と歴史

広島の盆灯籠は、江戸時代に広島に住んでいた紙屋の夫婦が、亡くなった娘に供えた手作りの紙の灯籠に由来すると言われています。

夫婦は本当は石灯籠を置きたかったのですが、お金がなかったために、紙で作った灯籠をお供えしたのだとか。

盆灯籠を飾る習慣は、江戸時代後期から明治時代にかけて広島に広がり、大正時代になると、夜店の屋台でも灯籠を売るようになりました。

第二次世界大戦中は紙の不足から、灯籠作りを自粛したこともありますが、終戦後すぐに復活。

1960年頃からはさらに広がり、スーパーや花屋などでも簡単に購入できるようになりました。

価格は1000円未満と手頃で、お盆が近い時期に広島へ行くと、あちこちで盆灯籠が売られています。

もとは浄土真宗のお寺で行われていた習慣でしたが、広島の盆飾りとしてすっかり定着した今では、浄土真宗以外でも、多くの人が盆灯籠を飾っています。

しかし、1970年代半ばから、盆灯籠の華美化や、放火による火事などの問題が相次ぎました。

膨大な量の盆灯籠の処理は寺側としては負担であり、エコロジーの観点からも良くないという意見もあって、近年では盆灯籠の使用を禁じる寺院もあります。

一方で、広島独自の風習である盆灯籠をなくしてしまうことを惜しむ声も。

確かに、長年続いた地元の慣習がなくなってしまうのは寂しいものです。お供えした盆灯籠は各自持ち帰るようにするなどして、無理なく続いて欲しいものですね。