おみくじの平の読み方と、平があるレアな神社まとめ

おみくじの平って?

おみくじで「平」という結果が出て、ビックリしたことはありませんか?

吉でも凶でもないこの平、読み方は「たいら」で、ごく一部の神社のおみくじだけに入っている、とてもレアな結果です。

おみくじの平の意味や、平が引ける神社についてまとめました。

スポンサーリンク

平の意味とは

平(たいら)とは、神道の考え方が反映された言葉です。

神道には、平穏無事な日常こそが最も尊いという基本的な考え方があります。

それを表すのが「平」の文字。
平和や平穏の「平」ですね。

 

中国から伝わり、日本でも長く使われている占術に易がありますが、易占いでは、大吉は最も忌むべき卦(結果)と考えます。

その理由は、今が最高潮ということは、これからは間違いなく運気が下がってしまうから。

凶だった場合はこれから運気が上がるとして喜ばしい結果と見ましたが、運気が上がるのは未来のことであって、今はちょっと苦しい状況にいるわけです。

 

そうした考え方から、昔の人が最善の結果であるとしたのが、吉でもなく、凶でもない平。

この神道の考え方が色濃く残っているのが、おみくじの平の結果です。

おみくじの平(たいら)とは…平穏無事こそ等というとする神道の考えが反映されたもの

でも、おみくじに平がある神社は少数。

この珍しい平、どこの神社に行けば引けるのでしょうか?

おみくじに「平」がある神社

おみくじの結果に「平(たいら)」が入っていることで知られている神社は、次のとおり。

  • 氷川神社(埼玉県)
  • 戸隠神社(長野県)
  • 住吉大社(大阪)
  • 下鴨神社(京都府)
  • 石清水八幡宮(京都府)
  • 厳島神社(広島県)

どれも神社ばかりであることに気付いたでしょうか?

おみくじは神社にもお寺にもあるのに、平があるのは神社だけというのは、ちょっと不思議に思うかもしれません。

これは偶然ではなく、おみくじと日本の歴史が関係しています。

スポンサーリンク

平が神社にしかない理由

神道の神主と仏教の僧侶のイラスト現在のおみくじの原型は、平安時代に天台宗の僧、良源により考案され、江戸時代にわかりやすく改良されて広まった「元三大師御籤(がんざんだいしみくじ)」というものです。

そもそも、作ったのが仏教のお坊さんですから当然ですが、元三大師御籤は結果に漢詩を使った、仏教色の強いおみくじでした。

でも、日本では仏教と神道の区別があまり意識されていなかったので、お寺も神社も、同じく漢詩のおみくじを使っていました。

 

それが大きく変化したのは明治維新。
明治新政府が行った、神仏分離政策がきっかけです。

神仏分離政策は、神道と仏教、神社とお寺をハッキリと区別させようというもので、これにより神社では、仏教を起源とする漢詩のおみくじを使わなくなりました。

そして、仏教色のない和歌を使ったオリジナルのおみくじを作り直したのです。

平のあるおみくじを始め、神社に個性的なおみくじが多いのは、このため。

 

恋愛に特化した恋みくじや、神社に縁のある動物をモチーフにしたデザインの可愛いおみくじなど、ちょっと変わったおみくじがあるのは、ほとんどがお寺ではなく神社なんですよ。

その背景に明治維新が関係していたなんて、ちょっと面白いですね。

平の順位は神社によって違う

平が、おみくじの順序のどこに位置するかは、神社によって少々解釈が異なりますが、ほとんどの神社では平の順位は吉と凶の中間くらいとしています。

端的に言えば、「普通」ということですね。

おみくじの結果としては面白みに欠けますが、神道本来の考え方に沿うなら、大吉より喜んでいいのかもしれません。

 

ちなみに、平以外のおみくじの正しい順位は知っていますか?

例えば小吉と末吉ではどちらが良い結果なのか、聞かれてみるとけっこう迷いますよね。

大吉から大凶までのおみくじの順位を確認したい人は、下記の記事もチェックしてみてください。

おみくじの正式な順位まとめ。小吉と末吉はどちらが上?≫

 

話を平の順位に戻すと…

多くの神社では中くらいの順番にある平ですが、例外として、京都の下鴨神社と石清水八幡宮では、同じ平の結果でも真逆の順位になっています。

下鴨神社の平は凶と同じ

ハート型に置かれたピンク色のリボンの写真京都の下鴨神社のおみくじには凶がなく、結果の順位では平が最下位。

下鴨神社では、実質的に平は凶と同じということになります。

 

下鴨神社は縁結びで有名な神社で、恋愛を占う「恋みくじ」がよく当たると評判。

そんな神社で平が出てしまったらショックですが…

おみくじとは、その場の運試しをするものではなく、神さまに相談事をしてお伺いを立て、よりよい結果のためにアドバイスをもらうためのもの。

吉か凶かは、実はそこまで重要なことではありません。

凶が出たとしても、きちんと対処すれば、十分に良い結果が望めます。

おみくじの凶の本当の意味と対処法。凶=悪い結果とは限らない!≫

 

縁結びで有名な下鴨神社ですが、もしおみくじで平が出たからといって、恋がうまくいかない、出会いがないという意味には直結しません。

おみくじに書かれたアドバイスを守れば、幸運に転じる可能性がありますから、もし平が出てもガッカリせず、おみくじをしっかり読んでくださいね。

石清水八幡宮の平は大吉と同じ

大吉のおみくじの写真一方、同じ京都にある石清水八幡宮では、平は大吉と同等の結果とされています。

同じ平でも、真逆の解釈になっているのが興味深いですね。

 

ちなみに石清水八幡宮のおみくじには、平に加えて「未分(いまだわかれず)」という結果も入っています。

未分とは、運勢が未だ定まっておらず、これからの行動次第で吉にも凶にも分かれるという意味。

おみくじを引く時、普通なら大吉を引きたいところですが、石清水八幡宮へ行ったら、他の神社にはない結果である、レアな平や未分を引き当てたいような気もしますね。

おみくじの平の意味まとめ

それでは最後に、おみくじの平の意味についてまとめます。

  • 平は「たいら」と読む
  • 平とは、平穏無事こそ尊いとする神道の考え方を受けたもの
  • おみくじに平が入っている神社は限られている
  • 多くの神社では、平は吉でも凶でもない、普通の運気を意味する
  • 京都の下鴨神社では、平は凶と同じ扱い
  • 京都の石清水八幡宮では、平は大吉と同じ扱い

変わらない毎日こそが幸せだという神道の思想が反映された、平のおみくじ。

もし平の結果が出たら、それは今の日常に感謝しなさいという意味も込められているのかもしれませんね。

順位としては中間くらいですが、なーんだ普通か、と思わず、ぜひ平の文字に隠された意味にも注目してみてください。


参考文献)
神道としきたり事典(PHP研究所)
イチから知りたい!神道の本(西東社)
幸せを呼ぶ 全国神社・お寺ご利益完全ガイド(PHP研究所)
知れば知るほど面白い! 神道の本(西東社)
ご利益別・ピンポイント神社(マガジンハウス)
家族のきずなを深める四季の行事レシピ(双葉社)
なぜ?どうして? 身近なぎもん3年生(学研教育出版)
voice style 2 パワースポット神社(VOICE INC.)