お米に黒い虫が出た!米のプロに教わった駆除方法

お米に大量にわいた虫の駆除方法

お米と、驚いて真っ青な顔をしている女性のイラスト夏のある日、常温で保存していたお米の袋をふと見ると、何やら動いているような?

恐る恐る、袋に近づいてみると…

「!!」

そこで見たのは、白いお米の中で無数に動き回る、黒い小さな虫たちの姿。

お米に虫がわくというのは、実はそんなに珍しいことではないのですが、初めて見た時のショックは忘れられません…。

ショックの次にやってくるのは、「これどうすればいいの!?」という疑問。

私の場合、初めて虫が出た時は、パニックになって袋ごと捨ててしまったのですが、実はちゃんとした対処法があるのです。

お米のプロ、老舗米屋3代目のおじいちゃんに伝授してもらった、お米の虫の駆除方法を紹介します。

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大量の黒い虫は、天日干しで一発駆除!

青空に太陽が輝いている写真お米にわく虫は何種類かいるのですが、最もポピュラーと思われるのが米粒に近い2~3mmほどの大きさで、お米の中をウロウロと動く黒い虫。

大量にわくのでギョッとしますが、駆除は意外と簡単です。

 

1番おすすめの方法は、外の広い場所に新聞紙やレジャーシートを広げ、そこにお米を広げて天日干しする方法。

30分~1時間ほど放置しておくと、虫はほとんどいなくなってしまいます。

虫を直接触らずに駆除できるので、虫が苦手な女性でも安心。

しばらく見ていると、虫がお米から出てきて、どんどん周囲へ逃げて行くのが目に見えてわかりますよ。

 

でも、日に当てるだけで虫がいなくなるなんて、ちょっと不思議ですよね。
虫が戻ってきたりはしないんでしょうか?

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天日干しでお米の虫を駆除できる理由

お米にわく黒い虫はコクゾウムシというのですが、コクゾウムシは光を嫌う性質があり、光を感じると暗い場所を求めて移動を始めます。

だから、天日干しで光を当てると、今まで安住の地であったお米の中から逃げ出そうとするんですね。

虫たちは、次なる暗闇を求めてお米から離れていくので、お米を天日干ししている間は、虫が戻ってくることはありません。

 

きれいに駆除するコツは、お米に隠れている虫にもまんべんなく光が当たるよう、薄く広くお米を広げること。

光の当たらない部分があると、虫がそこに残ってしまうことがあるので、十分なスペースを確保して、しっかりお米を広げてください。

 

ちなみに、コクゾウムシは光が当たると、それが外であれ室内であれ移動を始めます。

室内でお米を広げてしまうと、家中が虫だらけになるという、さらに悲惨な状況になりかねないので(^_^;)、必ず外やベランダで駆除するようにしてくださいね。

 

お次は、黒い虫と並んで発生しやすい、別の虫の駆除方法です。

小さなイモムシは地道に除去

イモムシのイラスト黒い虫の次によく出るのが、1cmくらいの小さなイモムシ状の虫。

体の周りに米粒をくっつけて、ミノムシのような状態になっているため、パッと見では気づかないこともあるのですが、1匹見つかったら複数いると思ったほうがいいでしょう。

お米が塊状になっていたり、クモの糸のようなものがくっついていた場合、まず間違いなく、その中にはイモムシがいます。

 

このイモムシの正体は、蛾の幼虫。

成虫となった小さな蛾や、たくさんの茶色い卵がお米に混ざることもあります。

 

さて、このイモムシとその仲間たち、先ほどの黒い虫と違って、駆除方法はかなり地道…。

お米をふるいにかけながら塊になっているところを探し、割り箸やピンセットを使って、1匹ずつ駆除します。

楽しい作業ではありませんが、虫が動きまわったり、いきなり襲いかかってくるようなことはないので、腰を据えて頑張りましょう(^_^;)

 

卵も入っていた場合、ふるいにかけると卵が下に落ちてくるので、新聞紙などを敷いた上で作業するのがおすすめです。

小麦粉をふるうようなものだと目が細かすぎて卵が落ちてこないので、目の大きさは米粒が落ちてこない程度がベスト。

 

虫がわいたお米の量が少量なら、水で研ぐと上に浮いてきますので、洗ってしまってもOKです。

 

さて、これで虫を駆除できましたが、気になるのは、このお米が食べられるかどうかですよね。
黒い虫とイモムシ、人体に害はないのでしょうか?

お米にわく虫に害はない?

お米につく虫は人畜無害

右手でOKサインを作っている看護師女性の写真お米にわく虫は、自分たちの餌としてお米を食べているだけで、病原菌を持っていたり、人体に有害になることはありません。

精神衛生上は良くないですが、もし虫を食べてしまったとしても、健康上の問題はないので安心してくださいね。

 

黒い虫とイモムシについて、正確な名前や性質も紹介しておきます。

黒くて小さな虫は、コクゾウムシ

お米の中に大量に出る黒い虫は、コクゾウムシ。

漢字では「穀象虫」と書き、口の部分が象の鼻のように長細いことに由来します。

あまりじっくり見たくはないですが、よーく見ると、口先が棒状に細長くなっているのがわかります。

コクゾウムシは、この口で穀物に穴を開けたり、かじったりするのです。
炊く前の硬いお米に穴を開けるなんて、小さいのにけっこうパワフルですよね。

 

虫がわいたお米の白くなっている部分は、コクゾウムシがお米を食い荒らした跡。

お米が壊れて米粉のようになっているから白く見えるだけで、食べても害はありません。

ただし、食味は落ちてしまいますし、あまり気分の良いものでもないので、気になる場合は取り除いて食べましょう。

傷んだお米は水に浸けると浮いてくるので、お米を研ぐ時に多めの水を入れ、浮いてきたお米を茶こしなどで取り除くといいですよ。

イモムシのような虫は、蛾の幼虫

米粒でミノを作っているイモムシの正体は、ノシメマダラメイガという蛾の幼虫。

お米を食べてサナギとなり、しばらくすると体長1cmほどの蛾に成長します。

 

蛾になるとお米を食べることはなくなりますが、お米に卵を産み付けるため、放っておくとイモムシ→成虫→卵→イモムシ…というスパイラルに。

見つけたら、増殖する前に駆除してしまいましょう。

 

でも、1番良いのは、駆除以前に、虫がわくのを予防すること。
この虫たち、いったいどこから、どうやってわいて出るのでしょうか?

お米に虫をわかせないための予防策&保存方法

虫はどこからやってくる?

コクゾウムシやノシメマダラメイガは、多くの場合、卵の状態でお米の中に潜んでいます。

混入経路は非常に多く、田んぼでの収穫前に卵を産まれることもあれば、倉庫での保管中や運搬中に虫が付くこともあり、いつどこで卵が付いても不思議はありません。

特にコクゾウムシは米粒の中に卵を産み付けるため、精米する前に卵を産まれてしまった場合は、精米しても除去は困難。

そのため、たとえ未開封のお米であっても、卵が孵化して虫が発生することがあります。

(実際、私が初めて虫を発生させたお米は、未開封のお米でした)

 

お米を買ってから、外から虫が付くケースもゼロではないですが、お米を買う前の段階で、すでに卵として付いているケースが圧倒的に多いんですね。

卵の混入を、消費者である私たちが防ぐことは、ほぼ不可能と言ってもいいでしょう。

 

でも、虫がわくのを予防することは可能です。
ここからは、お米の虫対策について紹介していきます。

虫がわきやすいのは、どんなお米?

お米の中でも、虫がわきやすいお米と、そうでないお米があります。

1番虫がわきやすいのは、無農薬のお米。
虫が嫌がる成分が何も付いていないので、当然と言えば当然ですね。

 

反対に、農薬を使っているお米には虫は寄ってきません。

農薬の量が多いお米ほど虫がわきにくく、無農薬、減農薬、特別栽培など、農薬の量が少ないほど虫が出没する確率が高くなります。

お米でも野菜でもそうですが、虫が出るのは、ある意味ではその作物が安全な証とも言えるでしょう。

玄米は虫がわきにくいって本当?

玄米の写真玄米は虫がわきにくいと言われますが、実は必ずしもそうとも限りません。

玄米に虫が出ないとされるのは、一般家庭で最も発生しやすいコクゾウムシが、玄米より白米を好むからだと思われます。

 

けれど、お米や食べ物に付く害虫全体で考えると、栄養のある玄米を好む虫のほうが多いので、同じ条件で保存した場合に虫が付きやすいのは玄米のほう。

玄米は白米より硬いから、卵が付きにくそう…と思う人もいるかもしれませんが、そんなことはなく、虫たちは普通に玄米にも卵を産みます。

 

これらを考慮すると、玄米のほうが虫がわきにくい、白米は虫が付きやすいとは、一概には言えません。

お米に虫がわくかどうかに最も影響が大きいのは、お米の保存状態です。

もう虫を見なくて済むように、お米の正しい保存方法を覚えておきましょう。

お米に最適な保存場所は、冷蔵庫の野菜室

冷蔵庫の扉に手をかけている写真お米に付く虫は15度以下では活動できないため、冷蔵庫で保存していれば虫はわきません。

なかでも、特におすすめなのは冷蔵庫の野菜室。

お米の保存環境は温度15度程度、湿度70%程度が最適であるとされていますが、一般家庭の中で最もこの数値に近い場所が野菜室なのです。

 

野菜室でお米を保存すると、虫がわくのを予防でき、かつ美味しさも長期間保つことができて一石二鳥。

お米は常温保存だと、だいたい5ヶ月くらいで虫がわくことになり、味も落ちるので、大量にまとめ買いするよりも、冷蔵庫に入る量を定期的に買うのがおすすめです。

 

保存用容器には米びつやタッパを使っている人が多いと思いますが、米屋のおじいちゃんが推奨するベストな容器は紙袋。

お米は湿度に非常に弱いのですが、紙袋ならお米の呼吸を妨げず、適度な湿度を保ってくれるのだそう。

 

ただし、紙袋はお米の食味を保つには良いのですが、虫予防の観点では万全ではありません。

虫対策を重視する場合は、2Lのペットボトルにお米を保存する方法がおすすめです。

紙袋の場合、外部から虫が侵入可能ですが、ペットボトルなら虫を寄せ付けず、万が一虫がわいたとしても、透明なのですぐに見つけることができます。

 

ちなみに我が家は野菜室+紙袋でお米を保存していますが、ここ数年、お米に虫がわいたことは一度もありません。

虫予防は冷蔵保存だけでも十分だと思いますが、ペットボトル保存にも場所を取らない、お米を取り出しやすいなどの利点があるので、お好みでチョイスしてくださいね。

常温保存時は虫除け必須!

どうしても冷蔵庫にお米が入りきらないという場合は、家の中で1番涼しく、温度変化が少ない場所を選び、虫除けグッズを入れて保存しましょう。

どんなお米も、常温保存では5ヶ月ほどすると、かなりの確率で虫が発生します。

常温保存の場合は、くれぐれも虫除けをお忘れなく!

 

虫除けは、よくドラッグストアやスーパーで売っている、お米専用のものを買えばOK。
価格も400円前後と手頃なので、虫を見たくないなら、迷わず購入しておきましょう。

商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。お買い物される際には、必ず商品ページの情報を確認いただきますようお願いいたします。また商品ページが削除された場合は、「最新の情報が表示できませんでした」と表示されます。

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唐辛子やワサビを米びつに入れると虫除けになるというのは有名な話ですが、虫の忌避効果は、どうしても専用の虫除けには劣ります。

少量のお米や短期間での保存なら、唐辛子など自然のものを使っても良いですが、長期間の保存になる場合は、専用の虫除けを使ったほうが無難です。

お米の虫の駆除&予防対策まとめ

では最後に、お米の虫の駆除方法と予防対策をおさらいしておきますね。

  • 黒い小さな虫が出た時は、30分~1時間ほど天日干しする
  • 小さなイモムシや蛾が出た時は、割り箸やピンセットで除去する
  • お米は冷蔵庫で保存すれば虫はわかない
  • 虫予防でき、お米の風味も保てるベストな環境は野菜室

人体に害はないとはいえ、精神的ダメージは計り知れないお米の虫。

駆除した後は、もう二度とお目にかからないよう、しっかり対策しておきましょう!