地震が起きたら、こう動け!自宅&外出先、場所別地震対策ガイド

地震が来た!その時、次の行動は…?

家の模型と地割れの写真世界でも類を見ない地震大国、日本。

三陸沖地震や熊本地震は記憶に新しいところですが、今後も首都直下地震に南海トラフ巨大地震など、いつ大地震が起きてもおかしくないとされています。

地震の揺れは誰にも同じく襲いかかりますが、その後の命運を握るのは、地震直後の個々の行動。

実際、阪神・淡路大震災では、震災による死亡者の実に9割以上が、地震発生から15分以内に亡くなっているという事実があります。

地震が起きた直後の行動がその人の命運を決めると言っても、決して過言ではないでしょう。

ある日突然、グラリと来た時、どうすれば身を守ることができるのか?

自分や周りの人を守るため、地震が起きたらまず何をすべきか、場所別の対処法&避難方法をまとめました。

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地震から身を守る4つの鉄則

まずは、どんな場所でも共通の、地震が起きたら守るべき4つの鉄則を覚えておきましょう。

  • 頭を守る
  • 高さのある物(壁や棚など)から離れる
  • ガラスから離れる
  • 揺れが収まってから行動する

地震で机の下に潜っている男性のイラスト地震で恐ろしいのは、揺れそのものではなく、揺れによって引き起こされる倒壊です。

震災による死因のほとんどは、家屋の倒壊による圧死。
しかもそれは、地震が起こった直後に起こっています。

 

ドアを開けなければ、急いで出口に向かわなければ、と気が焦るかもしれませんが、揺れている間に動くのは危険。

地震が起きたら、まずは頭上からの落下物や、倒れかかってくる壁から身を守ることを優先しましょう。

揺れている時は実際の時間以上に時間が長く感じられますが、動くのは大きな揺れが収まってからでも遅くはありません。

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揺れが収まったら確認すること

緊急ニュースのテレビを見ている女性とラジオを聞いている男性のイラスト地震の揺れが収まったら、テレビ、インターネット、ラジオなどを使い、地震の規模や被害状況、避難の必要があるのかどうかを確認しましょう。

ここで大切なのは、正しい情報を把握すること。

ツイッターやFacebookなどのSNSは、即時性が高く貴重な連絡手段になりえますが、同時に間違った情報が流れやすいメディアでもあります。

 

内閣府の防災情報ページや自治体や消防署などの公共機関など、信頼できる情報元から情報を得るようにしましょう。

国が発信する災害関連ツイッターアカウントも役立ちます。
ツイッターアカウントを持っていなくても、誰でも閲覧可能なので、国公式のツイッターがあることだけでも覚えておくと便利です。

  • 首相官邸災害・危機管理情報 @Kantei_Saigai
  • 総務省消防庁 @FDMA_JAPAN
  • 防衛省 @bouei_saigai
  • 内閣府防災 @CAO_BOUSAI

 

以上が、地震が起きた時の基本方針。

でも、自宅で地震に遭った時と、人混みで地震に遭った時とでは、取るべき行動は少し違ってくるはずですよね。

ここからは、場所別の地震対処法について説明していきます。
いつどこで地震が起きても慌てないように、場所ごとに特に注意すべきポイントを抑えておきましょう。

自宅で地震が来た時の避難マニュアル

自宅で地震が来たら、まずは安全な場所で揺れが収まるのを待ち、大きな揺れが収まってから行動を開始します。

どのような点に注意すればよいのか、細かく見ていきましょう。

地震が来たら、まずは動かず頭を保護

自宅で地震が起きた時は、テーブルや机の下に隠れるか、手近なクッションや雑誌で頭を保護して、揺れが収まるのを待ちます。

この時、本棚など、高さと重量がある家具からは離れるようにしてください。

トイレと浴室は、閉じ込められたり、落下物や鏡などの破損で怪我をしやすい場所なので、地震が発生したらすぐにドアを開け、安全な場所へ移動します。

 

火を使っている時は、すぐに消せるのであれば火を消して、すぐに安全な場所へ移動を。

一般家庭のガスメーターは、震度5程度以上の地震を感知すると、自動的にガスを遮断するようになっています。
すぐに火を消せない場合は、無理に火を消そうとせず、一度揺れが収まるのを待ちましょう。

台所は刃物やビン、重量のある調理器具などがたくさんあり、揺れている最中にうかつに近づくのは危険です。

自宅で地震が来た時の対処法説明イラスト

大きな揺れが収まったら行動開始

大きな揺れが収まったら、まずは火の始末をし、ガスの元栓を締めます。

その後、玄関や窓を開けて出口を確保。
震度5強以上の地震では、建物が歪んでしまい、外へ出られなくなる恐れがあります。

地震が収まり、安全が確認できるまでの間は、次の点に注意します。

  • 漏電・感電の恐れがあるので、電気類のスイッチには触らない
  • ガスに引火する恐れがあるので、夜間、明かりがない時でも、ライターやマッチなどの火は使用しない
  • エレベーターは途中で止まる可能性があるので、使用しない

避難場所へ向かう時の注意

地震の規模や被害が大きく避難所に向かう時や余震が懸念される時は、ガスの元栓を締め、ブレーカーを落としてから家を出ましょう。

ガスへの引火や漏電による火災を防ぐために大切なことです。

また、連絡が取れなくなった時のために、どこへ向かうのか、自分の周囲はどのような状況だったのかなどを紙に書き、玄関先などに安否メモとして残しておくと良いでしょう。

 

次は、外出先で地震が起きた時の対処法について、場所別の安全な対処法・避難方法を説明します。

外出先で地震が起きた時の避難マニュアル

コンビニエンスストア

img_eq2-3コンビニは、実は意外と安全な場所。

コンビニ内に陳列される商品や棚には、重量や高さに制限があるため、落下物の危険が少ないのです。

1番危険なのは、コンビニの出入り口付近によくある、大きなガラス。

地震が起きた時に、出入り口や雑誌コーナー近くにいた時は、すみやかにガラスから離れ、大きな揺れが収まるのを待って、出口から脱出しましょう。

 

すぐには出口へ移動できない場合は、レジカウンターのテーブル下が安全です。

ここで揺れをやり過ごし、落ち着いたところで避難してください。

スーパーマーケット・ドラッグストア

スーパーで地震が来たら…棚から離れて頭を守る!お酒などのガラス瓶には特に注意!スーパーマーケットなどの商業施設は、建築基準法の決まりで、一般住宅よりも堅牢な作りになっています。

建物が倒壊する心配は少ないので、地震が来たら無理に出口へ向かおうとせず、まずは商品の陳列棚から離れて頭を守り、揺れが収まるまで待ちましょう。

お店の買い物カゴはちょうどよいヘルメット代わりになるので、低い姿勢でカゴをかぶれば、落下物からも身を守れます。

 

スーパーやドラッグストアの中で1番危険なのは、ガラス瓶や重い箱が立ち並ぶお酒のコーナー。

落下物だけではなく、割れたガラスによる怪我の危険もあるので、お酒のコーナーからはすみやかに離れましょう。

デパート・ショッピングセンター

デパートで地震が来たら…重い商品、割れる商品からすぐ離れる!デパートや大型ショッピングセンターでは、売り場によって危険度が変わります。

危険なのは、重量のある物、高さのある物、割れる物が並ぶコーナー。

次のような場所にいた場合はすぐに離れ、揺れが収まるのを待ってください。

  • 家具、家電などの大型商品のコーナー
  • 食器やビンなど割れ物があるコーナー
  • 高い棚が立ち並ぶ書籍のコーナー

揺れが収まったら店外への避難を開始しますが、この時エスカレーターやエレベーターは使わず、階段を使って移動します。

地震によりエスカレーターが止まって階段状態になることがありますが、エスカレーターは幅が狭く、人が殺到すると危険です。

思わぬ事故や二次災害を防ぐためにも、階段を使って移動しましょう。

高層ビル

高層ビルで地震が来たら…激しく揺れても慌てない!エレベーターは使わない!高層ビルは、ビル自体が揺れることで衝撃を吸収するようにできています。

上に行くほど左右の揺れ幅が大きくなるため、高階層は実際の震度以上に激しく揺れます。

階数によっては数メートルも揺れることがありますが、それも安全のためと理解して、パニックを起こさないようにしましょう。

 

高層ビルで地震が来たら、すぐに避難しようとせず、基本通りに頭を保護し、倒れるもののない場所で揺れが収まるのを待ちます。

オフィスビルのような場所にいる時は、ガラス窓から離れます。

高層階での地震は、落下物以外に揺れによる転倒事故も起こりやすいため、できるだけ姿勢を低くして耐えましょう。

 

揺れが収まったら移動を開始しますが、たとえ動いていたとしても、エレベーターを使ってはいけません。

途中でエレベーターが止まってしまい、中に閉じ込められる恐れがあります。

高層からだとかなり大変ではありますが、階段を使って避難してください。

映画館・劇場

映画館で地震が来たら…その場でしゃがみ頭を守る!避難は揺れが収まってから!映画館や劇場など、狭い場所にたくさんの人が集まる場所で怖いのは、群衆パニック。

数少ない出口に人が殺到して、将棋倒しになる事故が起こりやすい場所です。

 

映画館や劇場で地震が来たら、まずはその場にしゃがみ、カバンなどで頭を保護しながら、揺れが収まるのを待ちましょう。

一時的に停電になったとしても、しばらくすれば非常灯が点灯し、係員による誘導が始まります。

狭く暗い劇場内で焦って動くのは事故のもと。
落ち着いて避難したほうが、結果的にはリスクを抑えることにつながります。

イベント会場・球場・スタジアム

スタジアムで地震が来たら…1番のリスクは群衆パニック!その場でしゃがみ頭を守る!大きなイベント会場も、映画館などと同じく群衆パニックが起こりやすい場所です。

人が多い分、より大きなパニックになりやすいので、急いで出口に向かうのではなく、まずはその場にしゃがんで揺れをやり過ごします。

 

大きなドームやスタジアムなら震度7程度の地震に耐えられる強度があるので、慌てず落ち着いて、揺れが収まってから避難を開始しましょう。

無理に出ようとして人混みに巻き込まれたり、スタンドを乗り越えようとして落下するほうが危険です。

 

大きなスタジアムではなく、草野球などの小規模なグラウンドで、スタンドとグラウンドの間に柵がない場合は、揺れを感じたらすぐ、グラウンドに移動するのがベスト。

最初に伝えたように、地震で恐ろしいのは倒壊事故。

広いグラウンドであれば、落下物や倒壊の恐れが少なく安全です。

遊園地・レジャー施設

遊園地で地震が起きたら…頭を守りながら近くの建物内へ避難する!係員の指示に従い慌てない!遊園地やレジャー施設で地震が起きた場合、最も危険なのは看板や園内デコレーションなどの落下。

地震が起きたら頭を守りながら、近くの建物内へ避難しましょう。

 

アトラクションに乗っている時は逃げようがないので、振り落とされたり、落ちたりしないように、しっかりつかまって係員からの誘導を待ちます。

 

逃げ場のない中での揺れは非常に恐ろしいものですが…

例えば東京ドームシティの観覧車は関東大震災の1.3倍、ジェットコースターは1.5倍の規模の地震に耐えられる耐震設計になっています。

過去の日本の震災において、観覧車やジェットコースターが、地震で倒壊して死者が出たという例もありません。

パニックを起こさず、落ち着いて揺れが収まるのを待ってください。

地下街

地下街で地震が来たら…壁伝いに移動して非常口を目指す!停電で真っ暗になる可能性がある地下街。

閉じ込められたという閉塞感から混乱になりやすい場所ですが、地下街には60mごとに非常口が設置されています。

地下街で地震が起きたら、慌てず壁伝いに移動して、最寄りの非常口から脱出しましょう。

非常口はたくさんありますから、ひとつの出口に人が殺到している場合は、もう少し移動するのも手です。

駅・電車内

駅・電車で地震が起きたら…姿勢を低くして頭を守る!線路には絶対に降りないこと!駅のホームにいる時に地震が来たら、線路に転落しないようホームの内側に移動。

カバンなどで頭上を守りながら、しゃがんで揺れが収まるのを待ちます。

言うまでもありませんが、ホームから線路に降りるのは危険なので、絶対にやめましょう。

 

強い地震が起きると、運転中の電車は緊急停止します。

電車に乗っている時に地震が起きた場合、状況がわかるまで、しばらく車内で待つことになります。

再び揺れが来た時や、運転を開始した時に備えて、座っている場合は荷物をしっかり持ち、立っている場合にはつり革や手すりにしっかりとつかまって、乗務員からの案内を待ってください。

運転中

運転中に地震が来たら…車を停め、キーを付けたまま避難する!運転中は、多少の揺れには気付かないことも多いのですが、震度5以上になると、さすがに異変に気付きます。

震度6や7の大きな地震になると、ハンドルが思うように切れなくなり、運転を続行するのは非常に危険。

逆に、運転中でもわかるほどの揺れだったら、かなり大きな地震だと考えて間違いありません。

 

このような時は、急ブレーキをかけないよう、ゆっくりと車のスピードを落とし、道路の左側に駐車します。

車の中にいれば落下物からも身を守れるので、これでいったんは安全です。

ハザードランプを点けて周囲に注意を促しつつ、ラジオや携帯電話の情報で、正確な状況を把握すると良いでしょう。

 

地震の規模が大きく、車を降りて避難する時は、キーは付けたまま、ドアはロックせず、いつでも車を動かせる状態にして離れます。

盗難が心配な気持ちもわかりますが、動かせない車は救助活動の大きな妨げに。

貴重品を社内に忘れないように気をつけて、安全に避難することを優先しましょう。

地震が起きた時の対処法まとめ

それでは最後に、もう一度、地震が起きた時の基本的な対処法をおさらいします。

  • 地震が起きたら、まずは頭を保護して揺れが収まるのを待つ
  • 震災被害はほとんどが家屋・建物の倒壊によるもの。高さのある物、重い物、割れる物からはすぐに離れる
  • 揺れが収まったら、国や公共機関などの信頼できる情報元から、正しい状況を把握する

首都直下地震と南海トラフ巨大地震に注目と警戒が集まっていますが、熊本地震の例もあるように、日本に住んでいる限り、大地震はいつ、どこで起きても不思議はありません。

自分には関係ない、自分は大丈夫とは絶対に言えないのが自然災害。

いざという時に慌てたり後悔することのないよう、日頃からしっかり備えておきましょう。


参考文献)
東京防災(東京都)
地震イツモマニュアル(ポプラ社)
大地震発生! あなたと家族の命を守る安全な場所はここだ!(ゴマブックス)
ひとり暮らしのトラブル安心BOOK(主婦と生活社)
ことわざ安全読本(労働新聞社)
震度5エレベーター緊急停止19,000基!その時、どうする?(ゴマブックス)