風邪に栄養ドリンク、実は危険!風邪を早く治すたった1つの方法とは

「栄養ドリンクで風邪が治る」は本当か?

栄養ドリンクを飲んでいる男性の横顔の写真風邪を早く治したい!

そんな時、栄養ドリンクを飲むと良いと聞いて、風邪薬と一緒に飲んだり、食事代わりに栄養ドリンクを飲んだりしていませんか?

でも、これらの行為、実は風邪を治すどころか、かえって健康を害するリスクがあるのです。

もし、あなたが風邪を治すために栄養ドリンクを飲もうとしているのなら、ちょっと待って!

栄養ドリンクの飲み方と風邪の治し方について、正しい知識を身に付けましょう。

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風邪薬と栄養ドリンクを一緒に飲んではいけない理由

手のひらに乗せた薬を指差している写真栄養ドリンクには、カフェインなど、脳を刺激して興奮させる覚醒作用のある成分が含まれています。

これらの成分の働きで神経が活発になったり、血管が拡張して血行が良くなるため、栄養ドリンクを飲むと元気になるんですね。

こうした神経や血管に作用する成分は、風邪薬を始めとした医薬品にも広く配合されています。

そのため、栄養ドリンクと風邪薬を一緒に飲むと、覚醒成分がダブルで作用することになり、動悸や息切れなどの症状が起こるリスクがあるのです。

 

また、栄養ドリンクには、1本でビール1/2本に相当するアルコールが含まれています。

お酒で薬を飲んだら良くないだろうことは、なんとなくイメージできますよね。
実際、アルコールと薬を一緒に服用するのは危険なこと。

 

その理由は、体内に入ったアルコールと薬の成分は、どちらも肝臓で処理されるから。

アルコールを飲むと肝臓が活性化するため、そこに薬の成分が入ると、薬が効きすぎて副作用を引き起こす可能性があります。

そして、風邪薬とアルコールというのは、特に副作用を誘発しやすい組み合わせ。

栄養ドリンクで風邪薬を飲んだり、薬を服用している時に栄養ドリンクを飲むのは危険です。

 

一緒に飲むと危険なのは、風邪薬だけではありません。

なんだか体調が悪いな…という時に飲む他の薬でも、栄養ドリンクと併用するリスクは潜んでいます。

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胃腸薬と栄養ドリンクの組み合わせもNG

胸の下を両手で抑えている女性の写真風邪薬以外で気をつけたい一例が、胃腸薬と栄養ドリンクの組み合わせ。

飲み過ぎて疲れた翌日や、ストレスで胃の調子が悪いなんて時に、やってしまっていませんか?

胃腸薬は、胃液の分泌を抑えて胃へのダメージを軽減するのですが、一方の栄養ドリンクは胃液の分泌を促進します。

栄養ドリンクと胃腸薬、正反対の作用を持っているものを一緒に摂っても、体が回復するわけはありませんよね。

回復を早めたくて栄養ドリンクを飲んでいるのに、かえって薬の働きを邪魔してしまいます。

 

このように、薬と栄養ドリンクを併用することには、さまざまなリスクや弊害が付いて回ります。

でも、実際に栄養ドリンクが風邪に効くって人がたくさんいるよ、と思うかもしれませんが、もしそれが錯覚だとしたら…?

栄養ドリンクの”本当の効果”を知れば、風邪の時に飲もうとは考えなくなるはずですよ。

栄養ドリンクの目的と効果とは

栄養ドリンクは疲労を「一時的に」回復するもの

横向きに寝ている男性の写真栄養ドリンクの目的は、疲労によって落ちた体力を一時的に回復することです。

栄養ドリンクの主成分はビタミンで、その他にカフェインなどの覚醒作用のある成分や、エネルギー源となるブドウ糖などが含まれています。

 

カフェインが含まれている理由は、栄養ドリンクを飲んだ人に、疲れが取れたと感じさせるため。

先ほどもお伝えしたように、カフェインには強い覚醒作用・興奮作用があるので、栄養ドリンクを飲むと一時的に神経や血流が活発になり、元気になったように感じられるのです。

 

でも、栄養ドリンクの疲労回復効果は、あくまでも一時的なもの。

栄養ドリンクは薬ではありませんから、疲労の原因や風邪の症状を根本的に治してくれるわけではありません。

言ってしまえば、脳をごまかして「元気になったつもり」にさせているだけだけなので、覚醒効果が切れれば、ドッと本来の疲れが襲ってきます。

痛み止めで痛みを消しても、怪我が治ったわけではないのと同じですね。

 

また、頻繁に栄養ドリンクを飲んでいると、大量のブドウ糖の影響で血糖値が急激に上がり下がりしてしまい、かえって疲労してしまうことも。

 

うーん、風邪を引いた時に栄養ドリンクを飲んでも、あまり良い効果はなさそうですね(^_^;)

栄養ドリンクって、どんな時に飲むのが正しいんでしょうか?

栄養ドリンクの正しい飲み方

必勝のハチマキを結んでいるスーツ姿の女性の写真栄養ドリンクは、基本的には常用すべきではありません。

飲み過ぎはカフェインや糖分の摂り過ぎになり、下手をすれば元気になるどころか、健康を損ねてしまいます。

栄養ドリンクの効果というのは一時的なドーピングのようなものですから、大事なプレゼンや会議の前など、ここぞという時の緊急ヘルプとして使いましょう。

 

繰り返しますが、風邪を治す目的や、薬と一緒に飲むという飲み方は控えてくださいね。

風邪を引いた時に栄養ドリンクを飲むと、風邪が治ったような気がするかもしれませんが、それはあくまでも一時的なもの。

疲労は食事と睡眠でしか取れませんし、風邪の症状は薬か休養で治さなければいけません。

 

じゃあ、風邪を早く治すにはどうしたらいいの?という人のために、栄養ドリンクを使わずに、風邪を早く治す方法を紹介します。

風邪を早く治す方法

人差し指で上を指さしている白衣の女性の写真人類が永遠に撲滅できない病気と言われる風邪。

風邪薬はたくさん販売されていますが、実は風邪を「治す」ものではなく、「症状を抑えて楽にする」薬。

風邪の原因であるウイルスそのものを殺菌できる薬ではありません。

ですから、風邪薬を飲んだからといって、風邪が早くなるわけではないんです。
なんだか意外ですし、びっくりしますよね。

 

風邪を治すことができるのは薬ではなく、自分の体の免疫力のみ。

風邪を早く治したいなら、免疫力を高めるのが1番の方法です。

免疫を高めるのに有効な方法は、次のようなもの。

  • 体を温める
  • 消化の良い食べ物を食べる
  • 睡眠をしっかり取って体を休める
  • ビタミンCを摂る

ベッドに横になって眠っている女性の写真大切なのは、体を温めることと、体力を消耗しないことです。

私たちの体の免疫力は、体温が1度下がると30%も低下すると言われています。

風邪を引いた時に熱が出るのは、体温を上げることで体が免疫力を上げて、風邪の菌に抵抗しているから。

だから、38度くらいまでの発熱であれば、解熱剤で無理に下げないほうが体の免疫力が上がり、風邪の治りは早くなります。

(39度を超える高熱の場合は体への負担のほうが大きいので、解熱剤を使いましょう!)

 

体は発熱による熱と、お風呂や布団による外的な要因による熱の区別が付きませんから、風邪を引いたら、とにかく体を温めることが有効です。

そして、免疫力が十分に働けるよう、体力を温存すること。

胃腸に負担がかからない消化の良い食事を取り、余分な体力を使わないようしっかり睡眠を取って休養します。

免疫力を助けてくれるビタミンCを摂取できれば、さらにベター。

 

体を温かくして、消化のよい食事を取り、よく眠る。

昔から言われている当たり前の風邪対策が、風邪を治す1番の早道なのです。

消化に良い食事って例えば何?という人は、こちらの記事も参考にしてみてください。

胃に優しい食べ物&メニューまとめ。胃弱さんもコレで安心!≫

風邪と栄養ドリンクの関係まとめ

では最後に、風邪と栄養ドリンクの関係について、まとめておきます。

  • 風邪薬と栄養ドリンクを併用するのは危険
  • 栄養ドリンクで元気になるのは一時的なものであり、風邪や疲労を根本から回復してくれるものではない
  • 栄養ドリンクを飲んでいいのは、ここぞという時の緊急時のみ
  • 風邪を早く治す1番の方法は、体を温めて、しっかり休養を取ること

栄養ドリンクで風邪が良くなったように感じるのは、実は錯覚。
それどころか、飲み方によっては健康上のリスクも負いかねません。

体調を崩したら栄養ドリンクをアテにするのではなく、素直に体を休めてくださいね。


参考文献)
よくわかる最新「薬」の基本としくみ(秀和システム)
多病息災にくらす健康生活術(吉備人出版)
意外と知らない大人のプチ教養303(PHP研究所)
その薬があなたを殺す!薬剤師が教える知らないと毒になる薬の話(Sbクリエイティブ)
世の中の常識ウソ・ホント(PHP研究所)
寝不足でも結果を出す全技法(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
ウソの健康常識に殺されないための50の正解(主婦の友社)