白人に一重がいないのはナゼ?知って驚き!まぶたの秘密

白人に一重まぶたはいない、は本当か?

白人の特徴である、ハッキリクッキリとした二重まぶた。

私たちが見る白人はみんな二重で、一重の人はいないような気がしますよね。

白人には一重まぶたの人はいるのか、いないのか?

日本人は一重まぶたの人が多いのは、どうしてか…?

まぶたの一重と二重に関する、素朴な疑問にお答えします!

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白人には二重まぶたはいない

二重まぶたの外国人女性の目の写真まず結論をお伝えすると、白人には一重まぶたの人はほとんど存在しません。

混血や突然変異的な遺伝もあるので、絶対にいない!とは言い切れませんが…

白人が私たちアジア人と同じような一重まぶたになることは極めて珍しいと言っていいでしょう。

その理由は次のとおり。

  • 遺伝的に二重まぶたは優性遺伝で、一重まぶたは劣性遺伝である
  • 一重まぶたはモンゴロイド人種に特有の特徴である
  • 白人はまぶたの皮膚が薄く、二重になりやすい

まぶたが一重になるか、二重になるかは、遺伝とまぶたの脂肪量、2つの要素が大きく関係しています。

白人がみんな二重まぶたで、私たち日本人には一重が多いという違いも、この2つの影響によるもの。

いったいどういうことなのか、もう少し詳しく見ていきましょう。

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二重まぶたは優性遺伝

中学校の理科で、メンデルの法則、という遺伝のルールを教わった記憶はありませんか?

メンデルの法則とは、遺伝子には優性と劣性があり、2つを交配させた場合、優性の性質が優先されるという遺伝上の法則です。

例えば、容姿の特徴の遺伝には、こんな優劣があることがわかっています。

  • 髪の色 … 黒>赤>淡色
  • 頭髪 … 縮毛>巻き毛>直毛
  • まゆげ … 濃い>薄い
  • まつげ … 長い>短い
  • まぶた … 二重>一重

これを見ると、遺伝的には、濃い顔立ちを作る特徴が優性になっているようですね。

まぶたの遺伝は、二重よりも一重が優性。

つまり、二重の人と一重の人の子供は、二重の性質が優先されて、二重まぶたになるということです。

まぶたの遺伝は二重まぶた>一重まぶた 二重と一重の人の子供には、 基本的には二重が遺伝する!

実際には100%の確率で二重が遺伝するわけではないのですが、基本的には二重が受け継がれる確率のほうが高いのは間違いありません。

二重の白人同士が結婚したら、基本的には二重になるというわけです。

 

白人がみんな二重になる理由のひとつは、この遺伝的要素。

でも…

その理屈でいくと、普通に世代を重ねていくと、地域や人種に関係なく、地球上の人類の限りなく全員に近い人が二重まぶたになるはずですよね。

けれど、実際にはそうではなく、日本人や中国人は一重まぶたの人がたくさんいます。

 

なぜ、アジア人は優性であるはずの二重ではなく、劣性の一重まぶたの人が多いのか?

それには、日本人のルーツである、モンゴロイドが関係しています。

一重まぶたは、なぜ誕生したか

世界の人種は、その起源と身体的特徴から、コーカソイド(白人)、モンゴロイド(黄色人)、ネグロイド(黒人)、オーストラロイドの4つに分類されます。

私たち日本人が属するのは、モンゴロイドですね。

 

モンゴロイド人種には日本人の他にモンゴル人や中国人が属していますが、いずれも一重まぶたが多く、白人や黒人に比べると、凹凸が少なく薄い顔立ちが特徴。

でも、遺伝的には、二重まぶたや濃いまゆげなど、「濃い」顔を作る遺伝子のほうが優性だったはずですね。

なぜモンゴロイドは、劣性であるはずの特徴ばかりを持っているのでしょう?

モンゴロイドの特徴は…一重まぶた 凹凸のないフラットな顔立ち 直毛 遺伝的には劣性であるはずの薄い顔立ちを特徴に持つのはナゼ…?

その答えは、寒冷地への適応のため。

一重まぶたは、氷河期の頃のモンゴロイドに出現したと考えられています。

 

モンゴロイドの祖先は寒冷地に暮らしていましたが、そこでは優性である二重まぶたや凹凸のある濃い顔立ちは、生きていくのに不利でした。

濃い体毛は寒さで凍ってしまい、薄いまぶたや大きくパッチリ開いた目は吹雪から目を守ることができず、凹凸のある顔立ちは水が溜まって凍結する怖れがあったからです。

そこで、厳しい寒さの中での生存率を上げるために、本来は劣性であるはずの一重まぶたやフラットな顔立ちの遺伝子が生き残り、モンゴロイド人種の特徴が形作られていったと考えられています。

日本人に一重まぶたが多い理由

寒冷地に適応した身体的特徴を手に入れたモンゴロイドは、その後、さらに生活の場を広げるべく南下していきました。

その人たちを祖先とするのが、現在の日本人、中国人、韓国人、モンゴル人。

この地域に一重まぶたの人が多いのは、遠い昔に寒い土地で生きていた頃の名残なんですね。

一重まぶたはモンゴロイド特有の身体特徴で、白人や黒人には基本的に見られません。

一重まぶたはモンゴロイド(黄色人)に特有の身体的特徴!世界の中で一重まぶたが多いのは日本人、中国人、韓国人、モンゴル人

このように、まぶたの一重と二重は人種や遺伝の要素が強く影響するのですが、時々、生まれつき一重だったのに、後から二重になる人がいますよね。

まぶたが人種や遺伝で決まるのなら、どうしてそんなことが起こるのでしょうか…?

まぶたの脂肪と一重・二重の関係

まぶたの一重と二重には、脂肪の量も関係していると言われています。

まぶたは脂肪が厚いと一重に、薄いと二重になりやすい構造だからです。

 

脂肪の量とまぶたが関係していると言われてもピンと来ないかもしれないので、例を出して考えてみましょう。

厚いゴム板と、薄い布をイメージしてみてください。

弾力のあるゴム板は曲げてもしなって平らなままですが、布のほうはシワやヒダが寄りやすいですよね。

まぶたもこれと同じで、脂肪が薄いと二重になりやすいというわけです。

脂肪が厚いと二重、薄いと一重になりやすい!

実際、ほぼ全員が二重まぶたの白人や黒人は、まぶたの脂肪が少なく薄いのが人種的な特徴。

二重まぶたが優先遺伝するのに加え、そもそも顔の作り自体が二重になりやすい作りをしているんですね。

 

一方、私たち日本人はまぶたの脂肪が多く厚くて、一重になりやすいと言われています。

一重まぶたは極寒の環境で発生した特徴ですが、確かに目を寒さから守るためには、まぶたが厚いほうがいいですよね。

もともと一重まぶたの人が二重になるケース

赤ちゃんとおばあちゃんが並んで座っている写真生まれつき一重だった人が後から二重まぶたになることがありますが、これは目の周りの脂肪が落ちて薄くなるため。

まぶたの脂肪は年をとると薄くなるので、日本人は年齢が上がるほど、二重まぶたの人の割合が増えることがわかっています。

その他に、目をひどくこすったり、疲労が激しい時にも、まぶたの皮膚が弾力を失って薄くなり、もともと一重のまぶたが一時的に二重になることも。

 

反対の例では、生まれたばかりの赤ちゃんは脂肪が多くプクプクしているので、二重が遺伝していても、生後1年くらいまでは一重であることが珍しくありません。

ハイハイをしたり、立って歩くようになってくると顔の脂肪が落ちてきて、本来の二重が現れてきます。

一重まぶた&二重まぶたに関するまとめ

それでは最後に、一重まぶたと二重まぶたの違いについてまとめておきます。

  • 一重まぶたはモンゴロイド(黄色人)に特有の特徴で、白人や黒人には基本的に二重まぶたの人はいない
  • まぶたの遺伝は、二重が優性で一重が劣性
  • 一重まぶたは氷河期のモンゴロイドに出現し、極寒の環境で生き残るため、劣性だが環境に適した身体的特徴が残った
  • まぶたの脂肪が厚いと二重になりやすいため、一重の人でも、脂肪が減れば二重になることがある

日本では、パッチリ二重に憧れて整形手術をしたり、アイプチで二重を作る女性も多いですよね。

でも、二重の本場とも言える欧米では、東洋人の一重の目は「アーモンド・アイ」と呼ばれて賞賛されます。

アーモンド・アイとは、目尻がすっと尖り、名前のとおりアーモンドのような形をした瞳のことで、欧米では目の美しさを象徴する言葉。

白人・黒人はほぼ全員が二重まぶたですし、ペルシャ人やインド人、東南アジア人も、ほとんどの人が二重だそうです。

私たちにとっては見慣れた一重まぶたですが、世界的には少数で、珍しくエキゾチックに映るのかもしれません。

目が小さく見える、アイメイクが難しいという理由で敬遠されがちな一重まぶたですが、アジアン・ビューティの象徴だと思うと、なんだか自信が持てる気がしてきますね。


参考文献)
面白くて眠れなくなる人類進化(PHP研究所)
ヒトはなぜ眠くなるのか(PHP研究所)
進化論と生物の謎がよーくわかる本(秀和システム)
病気にならない雑学(彩図社)
伸ばすための子ども心理学(PHP研究所)
おとなの楽習 (11) 理科のおさらい 生物(自由国民社)
生命と自然 ライフサイエンス入門(玉川大学出版部)
「自分の時代」の自分の見つけ方(PHP研究所)