モラハラ男が怖い、でも離れられない。トラウマティック・ボンディングとは?

彼氏が怖い、何かおかしい…。でも別れられない、離れられない心理とは?

格子のあるケージの写真相手を言葉の暴力で追い詰めていくモラハラ。

「そんなひどい目にあっているなら、すぐに別れて逃げればいい」と人は言いますが、当事者はなぜかそれができません。

その理由は、モラハラ被害者がトラウマティック・ボンディングと呼ばれる特殊な心理状態に追い込まれているため。

モラハラ彼氏が怒り出すのが怖い。
でも、彼と別れることはできない。

モラハラ被害者が陥る、トラウマティック・ボンディングについて解説します。

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恐怖と安らぎが同時にある、トラウマティック・ボンディング(外傷性絆)とは

背中合わせの男女の写真トラウマティック・ボンディングとは、簡単に言うとモラハラ被害者が、加害者に対して愛情に近い感情を持ってしまうことです。

モラハラ男性には二面性があり、怒りと恐怖で相手を圧倒する一面と、優しく頼りがいのある彼氏の一面を持っています。

怒っている時には何より怖い彼氏ですが、機嫌の良い時には大好きな彼氏。

モラハラ男性は、この2つの顔を非常に巧妙に使い分けます。

恐怖を与える人間と救済を得られる人間が同一のため、モラハラ被害者は暴力と愛情を混同するようになっていきます。

モラハラ被害者は、加害者により精神的に孤立させられているため、「私を助けてくれるのは彼だけ」という心理状態に陥り、彼から離れるという発想ができません。

別れたり、逃げたりしようと考える代わりに、

「どうしたら彼を怒らせずに済むだろう」
「私さえ余計なことをしなければ、彼はずっといつもの優しい彼でいてくれる」
「彼を支えられるのは私だけだ」

と、安全を得ることばかりを考え、モラハラ男性と一緒にいることを自分の中で正当化してしまいます。

これがトラウマティック・ボンディング。日本語では外傷性絆とも訳されます。

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モラハラ被害者は、自分がモラハラされているという自覚がない

壁にもたれて落ち込んでいる様子の女性の写真モラハラ被害の大きな問題のひとつは、モラハラを受けている女性側に、自分が被害者であるという自覚がないことです。

トラウマティック・ボンディングで説明したように、モラハラ被害者は加害者に精神的に依存した状態に追い込まれています。

自分は彼と一緒にいるのが正しいという錯覚に囚われているため、モラハラ男性から離れるということは、モラハラ被害者である女性にとっては、麻薬を絶たれるような苦しみを伴います。

そのため、自分がモラハラを受けているという事実から目を背け、辛くてしょうがないのに何年もじっと耐え続けてしまうのです。

モラハラを知り、逃れるためのおすすめ本たち

モラル・ハラスメント 人を傷つけずにはいられない

「モラル・ハラスメント」という言葉の生みの親である、フランスの精神科医マリー=フランス・イルゴエンヌの著書で、日本にモラハラの概念を広めた1冊です。

フランスでも日本でも、モラハラの人たちの特徴は驚くほど変わりません。それはつまり、性格だけでは説明の付かないことなのだと、納得させられました。

カウンセラーが語るモラルハラスメント 人生を自分の手に取りもどすためにできること

モラハラ被害者を支援する心理カウンセラーによる著書。

様々な事例が解説されており、今モラハラを受けている人なら、必ず「これは自分だ!」「なぜこんなに私の状況がわかるのだろう?」と何度も思うはず。

言葉も丁寧でわかりやすく、モラハラを知る最初の1冊として、とてもおすすめです。