フィギュアスケートのショートプログラムって何のためにあるの?

フィギュアスケート競技の評価方法

スケートリンクに立つスケートシューズをはいた足の写真フィギュアスケート競技にはショートプログラムフリースケーティングの2種類があります。

フィギュアスケートの成績は、このショートプログラムとフリースケーティング、両方のプログラムの採点結果を総合して、最終的な順位が決まります。

大会によっては、ショートプログラムの上位者のみがフリースケーティングに進むようになっています。この場合のショートプログラムは、予選的な位置付けと言えるでしょう。

フィギュアスケートのショートプログラムとは

フィギュアスケートのショートプログラムは、滑走時間が2分50秒以内。この時間内で、必ず演じなければいけないジャンプやスピンが決まっています。

具体的には、次の7つ。ショートプログラムでは、全選手が必ずこの7つの技を演じます。音楽は決まりがないので、各選手が自由に選曲することができます。

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ショートプログラムで必ず演じなければいけない7つの技

  • アクセルジャンプ
  • ステップからのジャンプ
  • コンビネーションジャンプ
  • フライングスピン
  • レイバックまたはサイドウェイズリーニングスピン
  • コンビネーションスピン
  • ステップシークエンス

ショートプログラムとフリースケーティングの違い

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ショートプログラムは「やることが決まっている」プログラム

フリースケーティングの演技時間が4分以上ある(※)のに対し、ショートプログラムの演技時間は2分50秒。

※女子4分、男子4分30秒。10秒のプラスマイナスが認められています。

また、原則的に自由な演技ができるフリースケーティングと違い、ショートプログラムでは演じなければいけない技が決まっており、演技の自由度はあまり高くありません。

「プログラム内でやることが決められている」のがショートプログラムです。ですから、決められた7つの技以外であった場合、どんなに難易度の高い技を演じたとしても、ショートプログラムでは評価はされません。

ショートプログラムは、全フィギュアスケート選手に同様の条件で演技させることで、各選手のフィギュアスケーターとしての基本的な技術力を公平に比較・評価する側面が強いプログラムだと言えます。

実際、1993~1994年のシーズンでは、ショートプログラムではなくテクニカルプログラムという名称が使われていました。演技の芸術性まで含めて評価するフリースケーティングと違い、ショートプログラムは純粋に技術力を評価する意味合いが強いことが、このことからもうかがえます。

客観的な評価をするためにショートプログラムが必要

ショートプログラムの演技はどの選手も同じような動きになるため、フィギュアスケートを観戦する側としては、少々単調に感じてしまうかもしれませんね。

でも、フリースケーティングだけでフィギュアスケートの評価をしようとすると、どうしても演技力や表現力、芸術性という”主観的”な評価基準の比重が大きくなってしまいます。

何を美しいと感じるかという芸術性というのは、個人の主観によって変わってしまうものです。一方で、決まった技術に対する評価であれば、「できる」か「できない」か、という客観的な評価になります。

フィギュアスケートのショートプログラムは、フィギュアスケートという芸術性の高い競技を、より公平に評価できるように考えられたものなのです。