実は100年以上の歴史あり!父の日の知られざる由来と物語
父の日が6月なのには意味がある!父の日に隠された物語
母の日に比べると、どうしても影の薄い感が否めない父の日。
ギフト商戦のために、小売店が適当に作った記念日じゃないの?
なんて邪推もしてしまいますよね。
でも、実は父の日には100年以上の歴史があり、6月であることにもちゃんと意味があるのです。
父の日に隠された由来と物語を紹介します。
父の日は始まりは、男でひとつで子供を育てた父親への娘の気持ち
父の日の発祥は1909年のアメリカ。ソノラ・ドット・スマートという1人の女性の、父親への感謝の気持ちから始まりました。
ソノラの父ウィリアムは、亡くなった母親の代わりに男手ひとつで6人の子供を育て上げ、子どもたちの成人を見届けた後に亡くなりました。
当時のアメリカは南北戦争の時代。戦争で荒れた環境で6人もの子供を育てるのは、並大抵の大変さではなかったことでしょう。
娘のソノラは、自分たちを育ててくれた父のために、「母の日のように、父に感謝する日を作って欲しい」と教会に嘆願し、父ウィリアムの誕生月である6月に礼拝を行いました。
これが父の日の起源です。
1人の女性の想いは徐々にアメリカに広がっていき…
1972年に、父の日は国の正式な記念日として制定されました。
父の日の花がバラの理由
母の日のカーネーションに対し、父の日の花はバラ。これは、ソノラが最初の父の日の祭典を行った時、父の墓前に白いバラの花を手向けたことが起源です。
アメリカでは、父の日以前からあった母の日にならって、存命の父には赤いバラ、亡き父には白いバラを贈ります。
でも…、日本では黄色いバラが父の日の花になっていますよね。
これは、日本ファーザーズ・デイ委員会が行っている、「父の日黄色いリボンキャンペーン」の影響。
ベストファーザー賞で知られるファーザーズ・デイ委員会がイメージカラーを黄色としたことで、日本では黄色が父の日の色として広まりました。
母の日のオマケ扱いされがちな父の日ですが、実は娘から父への想いが世界中へ伝わったものだったんですね。
父の日は忘れがちという人も、今年はプレゼントを贈ったり、電話や手紙を送って、お父さんへの感謝の気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか。