お彼岸のお墓参りの正しいマナー
お彼岸のお墓参りの流れや服装、正しいマナーを覚えよう!
毎年2回、春分の日と秋分の日にやってくるお彼岸の時期。
お彼岸にはお墓参りをするのが習わしです。
関連記事)
お彼岸って?大人なら知っておきたい、お彼岸の基礎知識≫
子供の頃、おじいちゃんおばあちゃんや親に連れられて、お墓参りに行ったことのある人もいるでしょう。
子供の時は見よう見まねで過ごしたお墓参りですが、いざ自分が大人になってみると、どんな流れが正しいのか、意外と知らないものですよね。
お墓参りに行く前に確認したい、お彼岸のお墓参りの作法とマナーについてまとめました。
お彼岸のお墓参りの服装マナー
お墓参りに行く時は、普段着のままで大丈夫。わざわざ喪服を着る必要はありません。
でも、お墓という場所と、故人の供養をするという目的を考えると、やはりあまり派手な格好はふさわしくありません。
お墓掃除もすることになるので、動きやすい軽装でかまいませんが、清潔感のある服装を心がけましょう。
派手な色よりは落ち着いた色、Tシャツよりは襟付きのポロシャツなどがおすすめです。
お彼岸のお墓参りに持って行くもの
お墓参りに行く時の持ち物は、お墓掃除用の掃除用具とお供え物、数珠。
掃除用具は墓地で借りられることもありますが、数が足りなかったり管理人が不在のこともあるので、ほうき、軍手、ゴミ袋、雑巾などの基本的な掃除道具は持参したほうが良いでしょう。
お供え物は、お花とお菓子を用意します。お花もお菓子も、この種類を用意しなければいけないという決まりはありません。
お墓にお供えするお花というと菊が思い浮かびますが、実は菊でなくても問題はありません。
あまり派手すぎないものであれば、季節のお花や、故人が好きだったお花など、自由に選んで大丈夫ですよ。
故人やご先祖さまのことを考えながら、喜んでいただけそうなお花を選びましょう。
お菓子もどんなものでもかまいませんが、お供えしたお菓子は持ち帰り、ご先祖さまと分かち合うために自分たちでいただくのが正しいマナーです。
お供えした時に散らかりやすく、悪くなりやすい生菓子などは避け、持ち運びしやすいものを選びましょう。
お彼岸のお墓参りの流れ
お彼岸のお墓参りは、次のような流れで行います。
- 霊園関係者に挨拶
- 本尊に一礼し、ひしゃくと手桶を借りる
- お墓に一礼して掃除を開始
- お花を飾り、線香を付けて手を合わせる
- お供え物を供えて合掌
墓地に着いたら、まずはいつも供養してくださっている住職さんや霊園関係者に一言挨拶をします。
その後、本尊に一礼してから、管理事務所などでひしゃくと手桶を借り、水を汲んでお墓に向かいます。
お墓に着いたら一礼して合掌し、まずはお墓掃除。以前来た時に生けたお花などが残っている場合は処分し、お墓の周りをほうきで掃き清めます。
墓石は水で流してから、雑巾で拭いて掃除をします。洗剤をかけると墓石が傷んでしまいますのでやめましょう。
掃除が終わったらお花を飾って線香を点け、故人に縁の深い人から順番に手を合わせ、墓石に水をかけます。
お供え物を供えるのは、お参りが終わった後。半紙や持ってきた器の上にお菓子を置いてお供えし、手に数珠をかけて合掌します。
全員の合掌が済んだら、お墓参りは終了です。
帰る時は、お墓参りのお供え物を持ち帰る
お墓に供えたお菓子はそのままにせず、持ち帰るのが正しいマナー。
置きっぱなしにするとカラスや虫が集まってお墓を散らかす原因になるので、必ず持ち帰るようにしましょう。
持ち帰ったお供え物は、できれば皆で分けていただきます。
お供え物を食べるなんて、なんだか失礼なのでは?と思ってしまいますが、お供え物をいただくのには、ご先祖さまと分かち合うという意味があるんですよ。
知らないと抵抗があるかもしれませんが、食べ物を無駄にしないためにも、ありがたくいただきましょう。