暑中見舞いの手紙の書き方は?書き出しと例文で今すぐ書ける!
暑中見舞いの手紙の書き方
暑中見舞いは、比較的親しい間柄でやりとりする手紙であり、あまり形式にこだわらない近況報告として出す挨拶状です。
手紙としての構成にも明確な決まりはありませんが、一般的には次のような型にのっとって書きます。
- 書き出し
- 相手を見舞う言葉
- 近況報告
- 相手を気遣う言葉
では、具体的な例文を交えて、暑中見舞いの書き方を解説します。
暑中見舞いの手紙の書き出し
暑中見舞いの手紙では、拝啓・敬具などの頭語・結語は使いません。
書き出しは
- 暑中お見舞い申し上げます
の定例句を、本文より一回り大きな文字で書きます。
目上の人へ送る手紙の場合は、
- 暑中御伺申し上げます
とすると、より丁寧です。
その後、暑さを見舞う言葉から本文を書き始めましょう。
暑中見舞いの手紙の例文
先ほど紹介した流れに沿って書いた、暑中見舞いの例文を2つ紹介します。
暑中お見舞申し上げます
一段と暑さが厳しくなってまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
おかげさまで、こちらは家族全員つつがなく過ごしております。娘たちも独立し、夫婦2人の静かな生活ですが、この夏は孫たちと久々に賑やかな時間を楽しみました。
まだまだ寝苦しい日が続きそうですが、くれぐれもご自愛ください。
平成◯◯年 盛夏
暑中御伺い申し上げます
盛夏の折、ますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
日頃のご無沙汰、恐縮いたしておりますが、私ども一同、変わらず無事に暮らしております。
炎暑の折から、くれぐれもご自愛のほどお祈り申し上げます。
平成◯◯年 盛夏
暑中見舞いでは、手紙に日付は書かず、「平成◯◯年 盛夏」とだけ書いて締めくくるのが一般的です。
以下に書き換え用の例文を掲載するので、相手やお好みで例文を差し替えて、暑中見舞い文を作ってみましょう。
最初にお伝えしたとおり、暑中見舞いは堅苦しい手紙ではないので、常識的な範囲であれば、多少くだけた表現を使っても問題はありません。
例文集では、くだけた文体から少しかしこまった文体まで用意していますが、あまり言葉遣いにこだわらず、あなた自身の自然な言葉で綴ってみてくださいね。
暑中見舞いで相手を見舞う例文
- 連日の猛暑ですが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
- ことのほか暑さの厳しい今日この頃、いかがお過ごしでいらっしゃいますか。
- 梅雨明け早々に暑い日々が続きますが、皆さまお元気でしょうか。
- 例年になく過ごしやすい夏ですね。皆さまお変わりなくお過ごしのことと存じます。
暑中見舞いの近況報告の例文
- 早いもので、こちらに越してきてもうすぐ1年、ようやく新しい環境にも慣れてきたところです。
- この夏は、退職後の趣味として始めた畑仕事に精を出しています。暑さは体に堪えますが、真っ赤なトマトを収穫できた時の喜びは格別です。
- だいぶご無沙汰しておりますが、おかげさまでこちらは皆元気に過ごしております。
- 久しくお目にかかっておらず心苦しく存じておりましたが、私どもは皆変わりなくこの夏を迎えております。
- 盛んに聞こえてくる蝉の声に、今年も夏の訪れを感じながら過ごしております。
暑中見舞いで相手を気遣う言葉の例文
- そちらの夏はさぞ暑いでしょう。熱中症など十分に気をつけて、楽しい夏を過ごしてくださいね。
- 今年はとりわけ暑さが厳しくなるとのこと、お互い元気に夏を乗り切りましょう。
- まだまだ暑さが続きそうですが、お体に気をつけてお過ごしください。
- 相変わらずお忙しい毎日かと存じますが、どうぞご自愛ください。
- ご家族の皆さまが健康に夏を過ごされますよう、お祈り申し上げます。
- 酷暑の折から、皆さまのご壮健をお祈り申し上げます。
暑中見舞いの書き方まとめ
- 暑中見舞いは、書き出し→相手を見舞う言葉→近況報告→相手を気遣う言葉の流れで書くとよい
- 季節の挨拶として出す手紙であり、あまり形式にこだわる必要はない
- 拝啓・敬具などの頭語・結語は使わない
- 文面の最後は「平成◯◯年 盛夏」で終わらせる
参考書籍)
冠婚葬祭はじめてのマナー(主婦の友社)
手紙・はがき・一筆箋の書き方と文例集(主婦の友社)
すぐ役立つ手紙の書き方(法研)
冠婚葬祭マナー大事典(学研パブリッシング)
手紙・はがき・一筆箋の書き方(新星出版社)