七夕のあらすじを簡単に!3分でわかる織姫と彦星の物語
彦星と織姫の七夕物語、あらすじを全部言えますか…?
織姫と彦星が登場することはわかっても、細部は忘れてしまっている七夕の物語。
子供への説明などで復習できるよう、あらすじを簡単にまとめました。
目次
七夕の昔話の簡単なあらすじ
昔々、天の川のほとりに織姫と彦星という若者が済んでいました。
2人は結婚しましたが、2人で遊ぶことに夢中になり、結婚してから仕事をしなくなってしまいました。
怒った天の神さまは2人を離れ離れにし、1年に1度、七夕の日にだけ会うことを許しました。
以上が、とても簡単な七夕のあらすじです。
織姫や彦星がどんな人物だったのかがわかる、もう少し詳しいあらすじもご紹介しておきましょう。
七夕の昔話のもう少し詳しいあらすじ
昔々、天の川のほとりに、織姫という美しい娘が住んでいました。
織姫のお父さんは天を治める神さま。つまり、織姫って本当にお姫さまだったんですね。
実はセレブだった織姫ですが、機織りが非常に上手で、彼女の作る布は5色に光り輝くと評判でした。
働き者の織姫は毎日せっせと機織りに精を出し、天界に住む人々のために布を作り続けていました。
織姫のお父さんである神さまは、年頃なのに遊びにも行かず仕事三昧の娘を不憫に思い、ある時、彦星という立派な青年と結婚させました。
彦星は天の川のほとりに暮らす牛飼いで、彼もまた大変な働き者であると評判の若者だったのです。
この結婚はとてもうまくいき、2人はお互いに夢中になりました。そして夢中になるあまり、仕事を放り出して毎日2人で遊び暮らすようになってしまったのです。
織姫が仕事をしないので、天界の人たちの着物を作る布が足りません。
彦星が仕事をしないので、牛の世話をする人がいなくなり、牛たちは弱ってしまいました。
神さまのもとにも、毎日のように苦情が届きます。業を煮やした神さまは仕事をしない2人に腹を立て、2人に離れ離れに暮らすように命じました。
けれど、さすがに夫婦となった2人を完全に引き離すのは心が傷んだのか、1年に1度、七夕の日にだけ会うことを許しました。
こうして別れ別れになった彦星と織姫は、愛しい相手に会うために一生懸命働くようになったのです。
七夕の日が来ると、織姫は天の川を渡って、彦星のもとへ会いに行きます。でも、七夕の日に雨が降ると、天の川の水が増えてしまい、織姫は川を渡ることができません。
七夕の日に振る雨は、川の両岸で2人が流す涙とも言われ、これを指す「催涙雨(さいるいう)」という言葉もあります。
織姫と彦星が会えない理由は?
織姫と彦星が1年に1回しか会えないのは、仕事をサボって天の神さまを怒らせてしまったから。
楽しいことばかりに夢中になって、本来すべきことを疎かにしてしまったことへの教訓が含まれています。
また、自分たちのことだけを考えて、他人に迷惑をかけてしまったからいけないのだという見方もできるでしょう。
織姫が布を作らないので天の人たちは着るものに困り、彦星が牛の世話をしないので牛は弱ってしまいました。
誰にも迷惑をかけないのなら、2人で楽しく遊んでいてもよかったのかもしれませんが、織姫と彦星の場合、仕事をサボることでずいぶんたくさんの人に迷惑をかけてしまい、苦情もたくさん届いていました。
2人が会えなくなった直接的な理由は天の神さまを怒らせたからですが、もう少し突き詰めると、自分たちさえ楽しければいいという自分勝手な考えで、周りの人達に迷惑をかけてしまったから、とも言えます。
七夕の彦星と牽牛って、同一人物?
七夕の主人公は彦星、織姫ですが、牽牛と織女という言い方もありますね。どちらも七夕のお話だった気がするけど、牽牛と彦星って同じ人?と不思議に思う人もいるでしょう。
七夕はもともと中国を起源とするもので、中国オリジナル版の名前が牽牛と織女。
彦星と織姫は、日本語版の名前です。
呼び方は違いますが、牽牛と彦星、織女と織姫は同一人物になります。