実習のお礼状に使う封筒の色やサイズ、書き方入れ方の正しいマナー
実習お礼状の封筒の色とサイズの選び方
お礼状のような改まった手紙では、封筒は縦の和封筒が基本です。
色は白で、中袋が二重になったもの、サイズは長5形を選びます。
白の和封筒には一重と二重のものがありますが、一重のものは「不幸が重ならないように」という意味を込めた弔事用なので、間違って使わないように注意しましょう。
デザインや色付きの封筒は親しい人のみに使用するものなので、美しい色柄のものだったとしても、お礼状にはふさわしくありません。
また、茶封筒は事務用なので、これもお礼状を入れるには失礼にあたります。
つい装飾や色の付いた封筒を選びたくなるかもしれませんが、二重の白い縦封筒で、サイズは長5形、と覚えておきましょう。
この白封筒を使うのが、校長先生や園長先生、施設長などの目上の方に対しても失礼なく送れる、手紙の正式なマナーです。
封筒が決まったら、次は宛名の書き方について解説します。
実習お礼状の封筒の宛名の書き方 表面
表面の宛名の書き方については、あまり迷うことはないかもしれませんが、正式な書き方を図解で説明します。
(1)住所の書き方
郵便番号の枠の1cmくらい下から書き始めます。
実習のお礼状のような改まった手紙では、都道府県名の省略はNG。
番地などの数字は漢字で書きます。
住所が長い場合は、キリの良いところで2行に分けて。
その場合、郵便番号下4ケタの枠の幅内に収まるようにすると、バランス良く書けます。
(2)学校名や病院名
実習先の学校名や園名、病院名などは、住所に続けて書くのではなく、必ず行を変えて書きます。
施設名は必ず正式名称で。
「医療法人◯◯会」「学校法人」「社会福祉法人」なども省略せずに書きましょう。
なお、「御中」は、個人ではなく施設や組織宛に手紙を送る際に使用する敬称であり、施設名の後に個人名を書く場合は、御中は必要ありません。
◯◯御中 ◯◯様
と書くのは間違いなので、注意しましょう。
(3)宛名
宛名は封筒の真ん中に、住所よりも一回り大きな文字で。
和封筒では、郵便番号の2ケタ目が封筒のほぼ中央なので、そのライン上に書くときれいに収まります。
敬称は「様」もしくは「先生」ですが、「◯◯先生」と書く場合は「◯◯先生様」と書かないように気をつけましょう。
「先生」はそれ自体が敬称にあたるので、様を付けるのは二重敬称となり間違いです。
実習お礼状の封筒の宛名の書き方 裏面
封筒の裏面の書き方には、2通りのマナーがあります。
あまり見慣れない人もいるかもしれませんが、旧来のマナーでは、封筒の真ん中の継ぎ目の左右に住所と名前を書くのが正式な書き方です。
(1)封字
封筒のフタ部分と本体の両方に文字がかかるように書き入れます。
「〆」の他に、漢字の「封」または「緘」を使ってもOKです。
(2)自分の住所
封筒の継ぎ目の右側、封筒の真ん中よりやや上の高さから書き始めます。
自分の住所では、都道府県を省いてもかまいません。
ここでも町名や部屋番号などの数字は漢字で書きます。
(3)氏名
封筒の継ぎ目の左側、郵便番号欄の下に自分の氏名を書きます。
(4)日付
郵便番号欄の左下に、小さな文字で日付を入れます。
従来は封筒に継ぎ目の左右に住所氏名を書くのが正式なマナーでしたが、現在では差出人の情報は封筒の左側に寄せて書くのが一般的になっており、この書き方でも失礼にはあたりません。
封筒に継ぎ目がない場合や、継ぎ目の左右に書く書き方に違和感がある場合は、左寄せの書き方をしてもOKです。
(1)封字
封筒のフタ部分と本体の両方に文字がかかるように書き入れます。
「〆」の他に、漢字の「封」または「緘」を使ってもOKです。
(2)自分の住所
郵便番号欄の右下から住所を書きます。
自分の住所では、都道府県を省いてもかまいません。
ここでも町名や部屋番号などの数字は漢字で書きます。
(3)氏名
住所の後に、一回り大きな文字で自分の氏名を書きます。
住所と氏名が、郵便番号枠の幅内に収まるように書きましょう。
(4)日付
郵便番号欄上部、封筒の左上に小さな文字で日付を入れます。
実習お礼状の封筒の入れ方と折り方
宛名を書き終えたら、手紙を封筒に入れますが、この入れ方と折り方にもマナーがあります。
和封筒に入れる手紙は、三つ折りの折り方にするのが正式。
まず便箋の下から3分の1ほどを折り、次に上の3分の1をかぶせるようにして折ります。
封筒に入れる時は、手紙の書き出し部分が封筒の裏側に来るように入れましょう。
お礼状の封筒マナーまとめ
- 封筒の色は白で、中袋が二重になった縦の和封筒
- 封筒のサイズは長5形
- 白意外の色やデザインの付いた封筒は、お礼状のような改まった手紙での使用はマナー違反
- 封筒裏面の書き方には2通りのマナーがあり、どちらを選んでもマナー的には問題ない
- 手紙の折り方は三つ折りにする
- 封筒への入れ方は、手紙の書き出し部分が封筒の裏側に来るようにする
参考書籍)
心が伝わるお礼の手紙・はがき きちんとマナーハンドブック(主婦の友社)
おつきあい&マナー大事典(学研パブリッシング)
手紙・はがき・一筆箋の書き方(新星出版社)
きれいな字で手紙が書ける7日間練習帳(学研パブリッシング)