アレジオン10よりアレジオン錠20のほうが効果が高い、はウソ!?

市販薬のアレジオン10は有効成分が半分だから、効き目も半分って本当?

たくさんの薬を持って悩んでいる様子の女医の写真市販薬の「アレジオン10」は、病院の処方薬を市販薬として販売できるようになった、スイッチOTCと呼ばれる種類の薬。

処方箋なしでも病院と同じ薬が買えるのは、花粉症の人にとってはありがたいですよね。

よくアレジオン10と比較対象にされるのが、処方薬のアレジオン錠20。

2つの違いは有効成分の配合量で、アレジオン10は10mg、アレジオン錠20は20mgです。

有効成分が半分しかないので、アレジオン10は効き目が弱いとはよく言われることですが、本当でしょうか?

市販薬アレジオン10と処方薬アレジオン錠20の花粉症への効果の違いについて検証します。

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アレジオン錠10mgと20mgのアレルギー性鼻炎に対する臨床試験

錠剤の写真。アルミシートに入った錠剤アレジオン錠のアレルギー性鼻炎に対する臨床試験の結果を見てみましょう。これは、鼻炎症状の重症度を数値化したもので、アレジオン錠を投与したことでスコアが減少すれば鼻炎に効くということです。

アレジオン10mgと20mgでの投与結果は次のとおり。

  • 10mg 投与前5.14±1.51 → 投与後3.45±1.91(変化量 -1.72±1.69)
  • 20mg 投与前5.32±1.56 → 投与後3.74±2.04(変化量-1.58±1.98)

±という記号が見慣れないかもしれませんが、これは増減の幅を示したもの。5.14±1.51は、3.63~6.65という意味です。±の前にある数値が中央値ということですね。

その視点でもう一度先ほどの数値を見てみると…

アレジオン10mgを投与した後と、20mgを投与した後では、鼻炎への効果はそう大きな差はありません。むしろ、アレジオン10mgのほうが少し多めに鼻炎スコアが減少していますね。

鼻炎への効果に限定すれば、アレジオン10でも十分な効果が得られているということがわかります。

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アレジオン錠20は、鼻炎以外のアレルギー疾患にも処方される薬

片手に水の入ったコップ、片手に薬をもった女性と、花粉が飛散したスギの木のイラスト市販薬のアレジオン10は、アレルギー性鼻炎用の薬です。効果効能は、花粉・ハウスダストなどによる鼻炎症状の緩和のみ。

一方のアレジオン20錠は、鼻炎以外に、蕁麻疹、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患や、喘息の治療でも処方されます。アレジオン20のほうが、薬としての効果効能の幅が広いのです。

花粉症の鼻炎だけなら10mgでも十分、それ以外の疾患に使うなら10mgでは足りない、ということですね。

市販薬のアレジオン10は花粉症の鼻炎用の薬なので、有効成分は10mgで十分という判断になったそうです。

それに有効成分が少ないほうが眠気や口の乾きなどの副作用は少ないですから、鼻炎だけを治したいのであれば、無理に20mgを飲む必要はなさそうですね。

ただ、薬の効果には当然個人差があり、アレジオン10より20のほうが花粉症に効くという人もいます。

アレジオン10を飲んだけれど効き目がイマイチという場合は、医師に相談するなどして、自分に合った花粉症の薬を見つけてくださいね。