胆管腫瘍とは?任天堂岩田社長を死に追いやった胆管腫瘍の恐ろしさ

胆管腫瘍とは、どんな病気なのか?

人体模型のイラスト2015年7月、任天堂の岩田聡社長が胆管腫瘍で亡くなったという発表が、世間に衝撃を与えました。

まだ55歳という若さであった岩田社長の命を奪った胆管腫瘍とは、いったいどのような病気なのか?

胆管腫瘍の症状や原因、致死率など、胆管腫瘍とはどのような病気なのかをまとめました。

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胆管腫瘍=胆管がん。国内の患者数は年々増加傾向に

胆管腫瘍とは、がんの一種。肝臓と十二指腸をつなぐ、胆管という部位にできる悪性の腫瘍です。

腫瘍には良性と悪性がありますが、悪性腫瘍は、臓器や生命維持機能に重大な影響を与えるもの。このうち、体や臓器の表面を構成する、上皮細胞からできるものをがんと呼んでいます。

胆管腫瘍は発見と治療が難しい、難治性のがん。2013年の厚生労働省の統計によると、胆管腫瘍と診断される患者は年間約2万3000人、死亡者は年間約1万8000人に及びます。

日本国内のがん死亡者の中では6番目ですが、患者数は年々増加傾向にあり、胆管腫瘍・胆管がん患者数は、10年後には現在の2倍になると予測されています。

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胆管腫瘍の初期症状

胆管腫瘍の初期は、ほとんど自覚症状がありません。症状が進行すると、腫瘍が胆管を塞いで、胆汁の流れを妨げるようになり、肌が黄色くなる黄疸が現れます。

ただし、胆管の細い部分に腫瘍ができている場合は、胆汁の流れへの影響が少ないため黄疸は出にくく、発見が遅れてしまうことも。

腫瘍が大きくなってくると、倦怠感、食欲不振、皮膚のかゆみ、発熱、尿や便の状態異常などの自覚症状が出てきます。

初期段階における自覚症状が少ないこと、胆管は胃の裏側にあるため超音波検査でも見えにくいことなどが、胆管腫瘍の早期発見を難しくしています。

胆管腫瘍の治療方法

手術用のゴム手袋をはめている手の写真外科的手術により、腫瘍を切除する治療法が中心になります。

腫瘍のできた部位によって手術内容は変わりますが、一般的に胆管腫瘍の手術は難易度が高く、場合によっては12時間を超える大手術に。

切除が不可能なほどにがんが進行・転移している場合や術後には、がんの再発・進行を食い止めるための抗がん剤による治療も行われます。

しかし、現在のところ手術や薬物治療の効果は思わしくなく、胆管腫瘍に対する決定的な治療方法はまだ確立されていません。

胆管腫瘍の術後生存率

胆管腫瘍の手術を行ったとしても、残念ながら術後の生存率は高くありません。

  • 1年生存率 … 70%
  • 3年生存率 … 37%
  • 5年生存率 … 26%

仮に手術に成功したとしても、高確率でがんが再発してしまい、5年生存率はわずか26%しかないのが現実です。

胆管腫瘍は欧米での発症が極めて少なく、日本人に非常に多い病気。国内での患者数が年々増加している背景もあり、1日も早い治療方法の確立が望まれています。