モラハラ男チェックリスト。「これ、彼氏のことだ…」と思ったら今すぐ逃げて!
彼氏はいくつ当てはまる?モラハラ男のチェックリスト
彼氏がいつ怒るかわからず、いつも怯えている。
でも、こんなダメな女である私を必要としてくれるのは、彼氏だけ…。
あなたがもし、そんな精神状態にあったとしたら、あなたの彼氏はモラハラ男性である可能性があります。
モラハラとは、暴力を伴わない精神的な暴力のこと。その精神的苦痛は大きく、ただの嫌がらせやわがままという言葉では済まされません。
あなたの彼氏がモラハラかどうかを確認できる、モラハラ男性の特徴チェックリストをまとめました。
目次
自己愛性パーソナリティ障害の診断チェックリスト
モラハラ加害者の多くは、自己愛性パーソナリティ障害という人格障害を持っています。
もし彼氏の行動や性格の特徴が自己愛性パーソナリティ障害のそれと一致する場合、あなたがモラハラ被害者である可能性は極めて高いでしょう。
次のチェックリストは、アメリカ精神医学界で作成された世界的な精神障害の診断基準、DSM-IVによる自己愛性パーソナリティ障害の診断基準です。
次のチェックリスト9項のうち、5項以上に当てはまる場合、自己愛性パーソナリティ障害が疑われます。
- 自己の重要性に関する誇大な感覚
- 限りがない成功、権力、才気、美しさ、あるいは理想的な愛の空想にとらわれている
- 自分が特別であり、独特であり、他の特別な地位の高い人たちにしか理解されない、または関係があるべきだ、と信じている
- 過剰な賞賛を求める
- 特権意識、つまり、特別有利な取り計らい、または自分の期待に自動的に従うことを理由なく期待する
- 対人関係で相手を不当に利用する、つまり、自分自身の目的を達成するために他人を利用する
- 共感の欠如、他人の気持ちおよび欲求を認識しようとしない、またはそれに気づこうとしない
- しばしば他人に嫉妬する、または他人が自分に嫉妬していると思い込む
- 尊大で傲慢な行動、または態度
DSM-IVは英語からの翻訳なこともあり、少々表現が硬く、わかりにくいかもしれません。
実際のモラハラ男性の特徴を、もう少しわかりやすくあげてみます。「これ、彼氏のことだ…!」と思う場合は要注意です。
- 自分は誰からも褒められ、愛されるべき特別な人間だと思っている
- いつでも正しいのは自分であり、悪いことはすべて人のせいにする
- 外面がよく、外では魅力的な人物として評価されている
- 少しでも批判されると激怒し、相手を徹底的に攻撃する
- おだてに弱い、褒められることを何より喜ぶ
- 他人の気持ちが理解できない
- 社会的地位やステータスにこだわる
- 強きに弱く、弱きに強い
- 自分より下だと判断した人間を見下す
- 自分の利益のためなら、人を利用することを何とも思わない
- 嫉妬深い、他人の幸せを喜べない
- 大きな目標を持っているが考えが浅く、それを達成するための細かな努力はしない
モラハラ行為は、特定のターゲットにしか行われない
モラハラ男性は、誰に対してもモラハラをするわけではありません。また、最初からモラハラ行為をするわけでもありません。
モラハラ行為が行われるのは、特定のターゲットのみで、親しくなったあるタイミングからモラハラ行為が始まります。
最初のうちは優しかった彼が、あるときから何かにつけて怒るようになり、言葉の暴力をふるうようになります。
モラハラ男性は社会的評価を重視するため、外傷などの証拠が残るような暴力をふるうことは滅多にありません。
しかも普段は魅力的な人物として振舞っているため、周囲は彼がモラハラ男性などとは、思いもしないでしょう。普段は人前であなたを褒めたりすることすらあり、あなたが彼の悪口を言えない、あるいは言っても信じてもらえないよう、巧妙に手が打たれています。
モラハラ男性は、怒りと恐怖であなたを支配しようとする
モラハラ男性はターゲットのコンプレックスや弱みを巧みに突き、
「お前が悪い」
「お前のような女に付き合ってやれるのは俺だけだ」
と相手を精神的に追い詰め、自分の言いなりにしようとします。ターゲットにされる女性は、責められると「自分が悪い」と思ってしまう優しいタイプのため反論できません。
「私に悪いところがあるから、彼が怒るんだ」
「彼に嫌われたらどうしよう」
そんな思いから、常に彼の怒りに怯え、顔色をうかがうようになってしまいます。
問題は、モラハラ被害者は「自分が悪い」と思い込まされているため、自分がモラハラを受けているという自覚がないこと。
「彼氏はおかしいのかもしれない、本当に今の状態は幸せなんだろうか?」
そう疑問を持ったら、まずは「私が悪いから」という呪縛と洗脳から自分を解放することが必要です。
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モラル・ハラスメント 人を傷つけずにはいられない
「モラル・ハラスメント」という言葉の生みの親である、フランスの精神科医マリー=フランス・イルゴエンヌの著書で、日本にモラハラの概念を広めた1冊です。
フランスでも日本でも、モラハラの人たちの特徴は驚くほど変わりません。それはつまり、性格だけでは説明の付かないことなのだと、納得させられました。
カウンセラーが語るモラルハラスメント 人生を自分の手に取りもどすためにできること
モラハラ被害者を支援する心理カウンセラーによる著書。
様々な事例が解説されており、今モラハラを受けている人なら、必ず「これは自分だ!」「なぜこんなに私の状況がわかるのだろう?」と何度も思うはず。
言葉も丁寧でわかりやすく、モラハラを知る最初の1冊として、とてもおすすめです。