予防接種を受けたのにインフルエンザ発症!その理由は…
予防接種は受けたのに…どうしてインフルエンザ発症するの!?
インフルエンザの予防接種を受けたのにも関わらず、インフルエンザにかかってしまうことがあります。
それじゃあ何のための予防接種!?
と腹立たしくもなりますが…
実は、インフルエンザの予防接種は、インフルエンザを100%予防してくれるものではありません。
なぜ予防接種を受けていてもインフルエンザにかかることがあるのか?その理由を説明します。
インフルエンザワクチンは「予測」で作られる
インフルエンザの原因となるインフルエンザウイルスは、非常に変異しやすいウイルスです。
そのため、一度ワクチンを作っても、翌年には変異してしまい、同じワクチンが効かないということが頻繁に起こります。
しかし、予防接種のワクチンは、その年のインフルエンザが流行する前に打っておかなければ予防になりません。
ウイルスが流行ってからそのウイルスを分析してワクチンを開発して…なんてことをしていたら、意味がありませんからね。
ですから、インフルエンザのワクチンは、次のシーズンに流行する型を予測して作られます。医療の進歩とともに、ワクチンの予測精度は上がってきていますが、それでも100%ではありません。
その年のワクチンの予測がハズレてしまった場合は、予防接種を受けていてもインフルエンザにかかってしまうということなのです。
近いところでは、2012年は予防接種を受けたにもかかわらず、インフルエンザに感染してしまう人がたくさん発生しました。
インフルエンザの予防接種には意味がない?
では、インフルエンザの予防接種を受けても意味がないのかというと、そうではありません。
変異するとはいっても、同じインフルエンザウイルスですので、予防接種を受けていれば、仮にインフルエンザにかかったとしても、症状を軽く抑えることができます。
インフルエンザは重症化すれば死に至ることもある病気です。死亡率は0.1%で、年間1万人ほどがインフルエンザで死亡してます。ただの風邪とはまったく違う、危険な病気であることを認識しなければいけません。
体力のない子供やお年寄りは特に危険。自分は大丈夫と思わず、インフルエンザの予防接種は毎年きちんと受けるようにしましょう。