妊娠中にインフルエンザにかかったら…?妊娠中のインフルエンザ治療方法

薬が飲めない妊娠中のインフルエンザ。もしかかってしまったら…?

妊娠中は体の妊婦の写真。おなかを手で守るように触れている女性免疫力が低下するので、実は妊婦さんは風邪やインフルエンザにかかりやすく、重症化もしやすい傾向があります。

しかも、妊婦さんは基本的に薬が飲めません。予防するのが一番ですが、それでもインフルエンザにかかってしまうことはあります。

妊娠中でも抗インフルエンザ薬は飲める?
妊娠中にインフルエンザになった場合、胎児への影響は?

妊娠中のインフルエンザ治療法について説明します。

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インフルエンザが胎児に影響する可能性は低い。まずは心を落ち着けて

新生児の写真。顔の一部分と手が写っている真っ先に心配になるのが、胎児の成長にインフルエンザが影響しないかということでしょう。

でも大丈夫。インフルエンザが、直接胎児に影響することはほとんどないとされています。

アメリカでの調査で、妊娠中に母親がインフルエンザにかかった場合、子供が双極性障害という病気になる確率が3.8倍高いという報告はあります。

多少気になるデータではありますが、双極性障害というのは、躁うつ病とも呼ばれる、気持ちの上がり下がりを激しく繰り返す気分障害の一種。

妊娠中にインフルエンザにかかったことで、胎児に奇形や異常が出たということではありません。必要以上に心配せずに、まずは体を治すことを第一に考えましょう。

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インフルエンザ!?と思ったら、産科以外の病院へ

もしかしてインフルエンザ?と思う発熱や症状が出たら、まずは急いで病院へ。

ただし、かかりつけの産婦人科へ行くのはNG。他の妊婦さんにまでインフルエンザ感染を拡大させてしまう可能性があります。

インフルエンザ治療は発症後すぐの対応が大切なので、自宅からすぐに行ける、最寄りの内科を受診しましょう。

妊娠中に抗インフルエンザ薬を飲める?

錠剤の写真。アルミシートに入った錠剤インフルエンザ発症後48時間以内に抗インフルエンザ薬を服用すれば、インフルエンザの重症化を防ぐことができます。

タミフルやリレンザといった抗インフルエンザ薬は、妊婦さんにも処方されます。一般的な数としては、タミフルが処方されることのほうが多いようです。

安全性が心配になると思いますが、タミフルもリレンザもは妊婦への処方実績が多く、薬のせいと思われる副作用や胎児への影響の報告はほとんどありません。

日本国内での抗インフルエンザ薬の妊婦投与については、厚生労働省が国内調査結果をレポートにまとめています。

レポートによると、抗インフルエンザ薬製造販売業者、国立成立医療センター、全国の産婦人科のいずれにおいても、タミフル及びリレンザ投与による副作用や異常は認められませんでした。

調査対象数が十分とは言えないまでも、現時点で抗インフルエンザ薬の妊婦投与への安全性の懸念は示されていないとしています。

厚生労働省のレポートは下記のリンクから全文を閲覧できます(タイトルがワクチン接種時となっていますが、抗インフルエンザ薬の妊婦投与に関する調査も含まれています)。

新型インフルエンザワクチン接種時の妊婦の安全性について(厚生省)≫

薬を飲まずにインフルエンザが重症化するほうが問題

妊娠中は、とにかく胎児への影響が心配なもの。頑なに薬の服用を拒む妊婦さんもいますが、医師が必要と判断したものであれば、時には薬を飲むことも必要です。

インフルエンザは特に、免疫力が低下した妊婦で重症化することの多い病気。

母体に負担がかかれば、それだけ胎児にも負担がかかるということ。自己判断で無理や我慢をするよりも、医師の判断を仰ぐようにしましょう。

そして、自宅ではとにかく安静にして水分と栄養を摂ること!

抗インフルエンザ薬というのは、実はインフルエンザウイルスを消滅させる薬ではありません。増える前に増殖を食い止めて、重症化するのを防ぐ薬です。

最終的にインフルエンザウイルスを追い出すのは、本人の免疫力勝負。お腹の赤ちゃんのためにも、まずは自分が元気になることを一番に考えてくださいね。