乳がんの生存率はどれくらい?ステージ別の乳がん生存率まとめ

乳がんは治る病気か?進行度別の生存率とは

白い砂の入った砂時計の写真女性が最もかかりやすいがんである、乳がん。その罹患率は、日本人女性の約12人に1人にも上ります。

もし自分や身近な人が乳がんになったらと考えた時、気になるのは、乳がんとはどれくらい危険な病気であるのか。

がんは日本人の死亡原因の1位を占める病気でもあり、かかってしまうともう治らないという恐ろしいイメージもあるでしょう。

乳がんは治る病気か?
乳がんにかかってしまった場合の生存率は?

など、乳がんになった場合の生存率についてまとめました。

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乳がんの進行は5つのステージに分けられる

乳がんの進行は、ステージ0から4まで、5つのステージに分けられます。

  • ステージ0 … しこりがない状態
  • ステージ1 … しこりが2cm以下で、リンパ節への転移がない
  • ステージ2 … しこり2~5cm
  • ステージ3 … 5cm以上のしこりでリンパ節転移がある、あるいは4個以上のリンパ節転移がある
  • ステージ4 … 他の臓器への転移がある

これを見ると、乳がんのリスクを左右するのは、しこりの大きさとリンパ節への転移であることがわかります。

リンパ節にがんが転移するとは、がん細胞がリンパ節に入り込んでしまうこと。リンパは血管と同様、全身を巡っている組織。

がん細胞がリンパ節に転移すると、リンパの流れに乗ったがん細胞が全身に広がります。それらが乳房以外の部位で成長すると、新たながんになってしまうのです。

ただし、乳がんがリンパ節に転移したとしても、体に広がったがん細胞のすべてが活動を開始するわけではありません。体の免疫力や薬によって、活動が抑えられることもあります。そのため、再発の可能性には個人差が出ます。

転移が認められた場合、乳がん細胞はすでに全身に広がっています。切除したとしても、また別の場所に再発するため、治療は抗がん剤やホルモン剤などの薬物による全身療法をメインにするのが一般的です。

では、乳がんのステージごとの生存率はどれくらいなのか?日本乳癌学会の発表による生存率データを見ていきましょう。

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しこりなし、ステージ0の乳がん生存率

  • 5年生存率 … 97.58%
  • 10年生存率 … 95.4%

しこり2cm以下、ステージ1の乳がん生存率

  • 5年生存率 … 96.63%
  • 10年生存率 … 89.10%

しこり2~5cm、ステージ2の乳がん生存率

  • 5年生存率 … 90.93%
  • 10年生存率 … 78.60%

しこり5cm以上・リンパ節転移あり、ステージ3の乳がん生存率

  • 5年生存率 … 72.48%
  • 10年生存率 … 52.04~58.74%

※10年生存率の数字に幅があるのは、ステージ3の進行度をさらに何段階化に分けてデータを取っているためです。

転移あり、ステージ4の乳がん生存率

  • 5年生存率 … 42.65%
  • 10年生存率 … 25.49%

乳がんは、早期発見できれば完治も可能ながん

乳がんの生存率は、他のがんの平均生存率も高く、早期に治療を開始できれば、比較的予後は良好です。

ステージ2までの10年生存率が90%以上あることからも、やはり大切なのは早期発見。発見が早ければ早いほど、完治の可能性も高まります。

リンパ節への転移が見られるステージ3以降になると、乳がん細胞が全身に潜んでいるため再発の可能性が高くなり、治療も難しくなっていきます。

日本人女性の12人に1人がかかると言われる乳がん。初期はほとんど自覚症状がないため、自分ではなかなか気づきにくい病気です。

自分は大丈夫と思わず、定期的な乳がん検診を受けるようにしましょう。