夏バテで子供の食欲がない 飲み物と食事の対策とは?
夏バテで子供の食欲がない時の対処法
子供が夏バテで食事を食べない。
ご飯を食べずに、飲み物ばかりガブ飲みする…。
そんな時の正しい対処法を紹介します。
子供の夏バテの原因は?
夏バテの食欲不振の大きな原因となっているのが、飲み物。
食欲がないのなら、せめて飲み物は好きなように飲ませておこうかと、子供のガブ飲みを放っていませんか?
実は、それこそが夏バテを悪化させる原因です。
- 水分で胃の中がいっぱいになる
- 食欲がなくなる
- 胃液が薄まって消化能力が落ちる。胃を冷やすことで胃の働きが一層悪くなる
- 食事を摂ってもうまく栄養吸収できない
- 栄養不足になってバテる
- 暑くて疲れるが食欲不振なので冷たい飲み物ばかり飲む
以下繰り返し…という悪循環。
まずは飲み物の飲み方を見直すことが、夏バテ予防&回復のための1番の対策です。
では、具体的にはどうすればいいのでしょうか?
子供が夏バテしない飲み物の飲み方って?
飲み物で夏バテしないための水分補給のポイントは、次の4つ。
- 喉が乾く前に水分補給する
- ガブ飲みしない
- 1回に飲む量は100~200ml程度
- 飲み物には氷は入れない
喉が乾いたら水を飲む、という人が多いと思いますが、実はこれがNG。
人間の体は乾きを感じる感覚が鈍く、喉が乾いた時には体はすでに水分不足に陥っています。
つまり、喉が乾いてから水を飲むのでは遅いのですね。
そのため、水分補給は喉の乾きを癒すためではなく、ある意味、定期的な作業として、喉が乾いていなくても飲むことが大切です。
夏バテしないためには、1時間に1回を目安に、喉が乾いていなくても水分を摂るようにしましょう。
外遊びや運動で大量に汗をかく場合は、15~20分ごとに1回の水分補給が必要です。
汗をかくと、汗と一緒にビタミンCが流れ出てしまうので、運動時の水分補給には、ビタミン類を補給できるスポーツドリンクや果汁100%ジュースもおすすめです。
ジュースばっかり飲んでしまう子には、ジュースは体を動かす時、と決めて飲ませるのもいいかもしれません。
当たり前ですが、その際に冷たい飲み物をガブ飲みするのは厳禁。
かといってあまりに少なすぎても、水分を吸収する小腸まで届かず水分補給にならないので、1回に飲む量は100~200mlが目安。
冷たすぎると胃腸の働きを悪くするので、氷は入れずに飲んでください。
ちなみに、水分補給する飲み物の適温は5~15度。
イメージしにくいかもしれませんが、寒中水泳の海水温度が5度くらい、私たちが水を美味しく感じる温度が10~15度くらい。
15度というと温い感じがしますが、けっこう冷たいんですね。
子供が夏バテした時の食事はどうする?
子供の食欲がない時は、そうめんやうどんなどの麺類やおにぎりなど、どうしても食事が炭水化物に偏りがち。
これも栄養不足で体がだるくなる原因です。
炭水化物だけにならないよう、麺類には卵やハム、野菜などの具材を乗せて食べるように心がけましょう。
おすすめ食材はビタミンB1が豊富で疲労回復効果の高い豚肉。
ハムなどの加工食品にもビタミンB1は含まれるので、ぜひ意識して取り入れてみてください。
また、トマト、キュウリ、ピーマンなどの夏野菜は、火照った体を冷やし、汗と一緒に失われてしまうビタミン類を補給するのに効果的。
豚肉+夏野菜で、食事からも夏バテ対策してみてくださいね。
子供の夏バテ対策まとめ
- 夏バテを悪化させる原因は、飲み物の飲み過ぎ
- 喉が乾く前に100~200mlの水分補給を心がける
- 食事が炭水化物に偏らないよう、おかずや具材を添える
- 夏バテにおすすめの食材は豚肉と夏野菜
暑い夏は子供もバテますが、大人だってダルいのは一緒。
正直、料理をするのも億劫で、食事に気をつけようと思っても、熱々の煮込み料理や手の込んだ献立はあまり作る気になりません。。
我が家では、豚バラ肉の薄切りと夏野菜をサッと湯通ししてそうめんの上に乗せる、サラダそうめんが活躍します。
さっぱり食べられて洗い物も少ない簡単メニュー。
麺つゆの他に、ポン酢、ゴマダレ、ドレッシングなど、タレを変えればいろんな味のバリエーションが楽しめるので、よろしければお試しくださいね^^
参考書籍)
ジュニア選手の「勝負食」プロが教えるスポーツ栄養コツのコツ(メイツ出版)
ジュニアのためのスポーツ食事学(学研プラス)
スポーツ選手のための食事400レシピ(学研プラス)
管理栄養士よしこさんの献立レシピ 夏バテ・夏冷え対策(ボブとアンジーebook)