デミニミス廃止に伴うeBayへの影響は出ていますか、今後はどのように続けていきますか、というご質問への回答です。
アメリカのデミニミス廃止、衝撃ではあったけど、正直あんまり気にしてません。特に9月以降、何かを変える予定も、今のところないです。
アメリカを除く全世界のセラーが同じ状況なので、日本だけが特別不利になるわけではないのがひとつ。
もともとヨーロッパへの発送が多いので、関税がかかっても売れる物は売れる、買う人は買う、という確信があるのがふたつ。関税による支払価格の値上がりで購買層は狭くなるかもしれないけど、それはライトなバイヤーがいなくなるだけで、ヘビーなバイヤーは残ると見てます。
あとは、私のストアはマニアなコレクター向けのせいか、もともとイベントやシーズンの影響を受けにくくて、あまり他の人の状況が参考にならないってのが、みっつめ。うち、クリスマスもタックスリターンも、割引セールやタイムアウェイすら、すべてに対して無風だから…。
現時点でも駆け込み購入激増とか、ないです。蚊帳の外。
eBay全体への影響は出てるんでしょうけどね。9月以降、関税がかかることが周知されてくると、他のストアでも買える商品、アメリカ国内でも代替品があるような商材は、ジワジワ厳しくなるんじゃないかなと予想はしてます。
日本人セラーの場合、アニメ・ゲームなんかのホビー系、カメラなんかは、商品がかぶるセラーが多いですよね。でも、誰から買っても基本的に同じ物なので、問題はコンディションと価格なわけです。
で、たいていのセラー、特に無在庫セラーは価格だけで勝負しようとするから、個性のない売り方(価格だけで選ばれるような売り方)をしてると、安売り合戦に巻き込まれて売れない、売れても利益が少ない、発送したら関税トラブル…みたいな三重苦になると思う。
コンディションは、有在庫にして詳細にコンディションを確認したり、メンテナンスして状態を良くすることで差別化はできるから、カメラみたいにコンディションが重要な商材なら、自分で清掃・修理ができる人は強みを作りやすいと思う。
私の場合は、「1点物かつ、ここで逃したら他で手に入るかわからない」という骨董品の特性が強力な武器だし、今後もそれを強みにしてeBayをやってこうと思ってます。
ただ骨董品でも、なんでもかんでも強いわけではなくて。例えば浮世絵って、版画として何百枚も何千枚も同じ絵を刷ったりしてるので、同じ物自体はあちこちで手に入るんですよ。それだとホビー系と一緒で、うちのストアじゃなくても買えちゃう。
だからバイヤーも移り気で、安いストアに流れがちだし、安価なパチモン売ってる日本国外のストアもいっぱいあります。浮世絵のデータって簡単に入手できるので、それを印刷して売ってる人もウジャウジャいるし。こういうのをメイン商材に選んじゃうと、どんだけ出品しても売れないし、売れても利益取れません。
でもUFOが描いてある浮世絵だと、作者不詳だろうがコンディション最悪だろうが、「全部くれ!金なら払う!」ってバイヤーがいるんですよね。このUFO浮世絵は例えばの話ではなくて、実際にあったリクエストです。ブログのどっかにも、この話は書いたかもしれない。
私は数と値段ではとうてい勝負できないので、eBayを続けるうちに、この「レア度」に焦点を絞った売り方に全振りするようになってきました。
つまるところ「このストアがなくなったら困る!」ってなれるかどうかで、その「困る」を何で作るのかだと思います。値段なのか、品揃えなのか、セラーの知識やコミュニケーションなのか。選択肢はいくらでもあるので、その意味ではeBayはオワコンってことはなくて、難易度が少し上がるだけ。
デミニミス廃止後は、「別にこのストアが消えても困らん」だと売れない傾向は、今までより強くなるのかなって感じです。
つらつら書いてしまいましたが、まとめてしまうと、私はこれからも通常営業です(・∀・)
あなたもeBayやってたりします…?