私はCatawikiではJapanese Artカテゴリーへの出品が一番多いんだけど、客層はだいたいこの3つ。
- ガチモンの芸術家
- 年季の入ったコレクター
- 自国で日本の商品が手に入らない東欧の若い人
実は取引したバイヤーで一番多いのは、ガチモンの芸術家。
絵を描くのが趣味ですとかそういうレベルじゃなくて、プロの画家とか写真家。この人たちはヨーロッパを転々としていることが多くて、今はフランス在住だけと、出身はスペインだったりアメリカだったりってことが多い。
あと画家ではないけど芸術を教えてたり、評論家やってるような専門家も来る。
芸術でご飯を食べてくのって日本でも海外でも難易度高いと思うんだけど、Catawikiだとけっこうな確率でプロアーティストに遭遇するから最初の頃は驚いた。
彼らは日本の芸術品をコレクションしてるのでいつもオークションをチェックしててリピートも多いし、たいていはお気に入りの日本の画家がいて、作家名にも詳しい。浮世絵3000枚持ってるよってバイヤーさんもいた。
輸入慣れしてるから関税やVATのことも理解しているし、当然ながら親日なので皆さんとても優しい。うちはeBayでも年齢層高めのバイヤーが多いんだけど、Catawikiのほうはさらに年齢と教養が高い感じ。
次に多いのはヨーロッパ主要国のコレクター。フランス、オランダ、ドイツ、イタリア、あとはベルギーもちょいちょい来る。
私はJapanese Artに出品してるから、いつも日本の骨董品を買ってもらってるけど、日本のものに限らず美術品全般を収集してる人が多い。悠々自適で時間があるのかなんなのか、個人コレクターバイヤーさんは、「俺のコレクションを見てくれ!」って写真をいっぱい送ってくれるんだよね。それ見ると、アフリカンアートやら彫刻やら、ジャンルにこだわりなく集めてる人が多い。
最後は東欧のバイヤーさんで、これは若い人も多い。国でいうとハンガリーとかルーマニアとか。
美術品に限らず日本の文化が好きな人たちで、日本に留学してたとか、日本語の勉強中って人もよくいる。彼・彼女たちは自国だとなかなか日本の骨董品を買えないので、オークションや通販でお買い物してるみたい。
東欧って通関が厳しいイメージなんだけど、少なくともCatawikiでの取引においては、東欧での通関トラブルはほぼない。というか今までゼロ。輸入申告も関税の支払いもすぐやってくれるバイヤーばかりだった。
とまあこんな感じで、全体的にCatawikiのバイヤーは上品で、eBayに比べると地雷に当たる確率は低い。あくまでもJapanese Artに限定しての話だし、私みたいにこれ警察案件だろってレベルの地雷バイヤーを引くこともあるから、油断はできないんだけど。
あと最近、ジャパニーズアートの落札価格が全体的に落ちてきた感じがする。高額のプレミアムオークションは相変わらずだけど、私が出品してるような、日本国内で低価格で入手できて、Catawikiでの落札価格が100ユーロ前後のやつが特に。
それもあって今までの顧客層を見直してみたわけだけど、やっぱりもう少し仕入れ値を上げて、評価額の高いものを出品していかないとダメなんだろうな。
あなたもeBayやってたりします…?