ヨーロッパへの国際郵便発送、国別まとめ。関税や追加手数料など
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ヨーロッパへの国際郵便発送、国別まとめ。関税や追加手数料など

IOSS制度やドイツLUCIDの導入により、いきなり難易度アップしてしまったヨーロッパへの国際郵便発送。

でも!

それでも国際郵便で送りたいんだよーう!(・д・)

というeBayセラーの情報共有のため、EU圏の国別の郵便事情や注意事項をまとめました。

私の実体験とブログに寄せられたコメントを情報源に、随時更新予定です。

もしよろしければ、いつもROMっているだけのあなたや、ググりまくってここへ到達したというあなたも、コメントでご自身の経験を教えてくださいませ。

コメントはちょっと…という恥ずかしがり屋さんは、メールフォームへGO!(・∀・)

※ヨーロッパへの航空便が徐々に復活しつつありますが、発送できる国であっても、発送可能な郵便物の種類に制限があったりします。詳細は日本郵便のHPでご確認ください!

今すぐ使えるクーリエ!eLogiの使い方はこちら≫

DHLに関する記事の一覧はこちら≫

箇条書き内にある「特別な条件」は、日本郵便HPの国際郵便条件に記載されている内容です。通常郵便物、小包郵便物、EMSそれぞれに条件があり、ここでは通常郵便物(eパケットが該当)もしくはEMSから、気になる条件を抜粋しています。

見落としやすいけどサラッと重要事項が書いてることがあるので、初めての国に発送する時は1回チェックしてみてね!

EU方面へのインボイスの枚数について

EMSやeパケットに添付が必要なインボイスの枚数は国ごとに決まっています。

eパケットでは「任意」となっており、必須ではないような雰囲気を出していますが、私は通関トラブル回避のため、ヨーロッパ宛の発送では必ず3枚付けています。バイヤーが税関から追加のインボイスを求められる場合があるためです。

以前は国によって添付する枚数を変えていたのですが、世界的に通関が厳しくなっているのと、いちいち各国の事情を調べるのが面倒なので、もう全部3枚付けてます。

紙を消費するし署名が面倒なのですが、トラブルが起こるよりはマシだし、多く付けることによるメリットこそあれ、デメリットはありません。

インボイスのおかげかどうかはわかりませんが、今のところ書類不備による通関トラブルや返送が起こったことはないです。

IOSSナンバーの記載方法について

2022年8月追記:
国際郵便マイページに「差出人参照番号」の入力欄が追加され、ようやく国際郵便もIOSSに対応したようです。「税関告知書・インボイス詳細情報」のコーナーの一番下に追加されています。

IOSSナンバーの記載について、私はeパケット・EMSとも、このように対応してます。

  • 送り先の住所に[VAT Paid : IOSS – IM○○○○○]と、カギカッコなどでくくって住所とは違うことがわかるようにしてコードを入れておく
  • 国際郵便マイページの「TAXコード・VAT番号」にIMから始まるIOSSナンバーを入力
  • 「税関告知書/インボイス備考欄」に下記のように記載
    VAT Paid
    IOSS: IM○○○○○
    Tax Responsible Party: eBay

そもそもEUの見解としてIOSSナンバーは送り状に書かず、電子データで送信しろ、だったと思うので、この送り方が正しいかどうかはわかりません。

…っていうか、たぶんダメよね?(・д・)

VAT番号の入力欄にナンバーを入れて送信し、相手国で電子データを受信してもらう、というのが本来あるべき形です。

でも、VAT番号欄からナンバーを送信しても、それがEU現地の税関で認知されていない以上、送り状に書いて送るしか、税関職員&郵便局員にVAT支払いを証明する方法がないと思うんですよね。

なので、私はこうしています、という話です。あくまでもご参考までにー!

ドイツ

  • eパケット、EMSとも現地での配達はDHLが担当
  • 2021年夏頃から、Auslagepauschale(直訳すると定額料金)という名目の手数料6ユーロとZoll(関税)が、ほぼ確実に発生するようになった
  • 追跡情報が配達完了になっていても未着のケースがある
  • 追跡情報はdhl.comのものが正確な模様
  • ドイツポスト及び日本郵便の追跡は、未着でも配達完了とされていることがあるので注意
  • 特別な条件 商品を包有する郵便物には、税関手続を容易にするため、できる限りインボイスを添付することが望ましい。
  • 特別な条件 課税対象の郵便物には通関料が課せられる。
  • LUCIDというドイツのリサイクルシステムへの登録が必要

LUCIDについてはこちらの記事で詳しく説明しています≫

ちゃんとしてそうで実はすごく厄介な国、ドイツ。

国際郵便で送る場合、気をつけないといけないことが多い…というか、どんどん増えてます。

VAT二重課税が発生している国として、日本郵便のHP上で名指しで紹介されてますが、私は今のところ、バイヤーから二重課税のクレームや報告を受けたことはありません。

IOSSナンバーは国際郵便マイページのVAT欄、備考欄、住所の3箇所に記入、インボイスは3枚付けてます。

が、IOSS抜きにしても、追加請求がほぼ確実に発生するようになってしまったので、バイヤーに事前に了解を取らないとトラブルになる可能性ありです。

DHLからの通関手数料がほぼ100%発生

VATの二重課税に加え、EU圏外からの荷物に対してDHLが新たな手数料を請求するようになったので要注意。

eパケットでもEMSでも、基本的にはドイツに発送したすべての荷物に現地での追加請求が発生すると思ったほうがいいです。

日本郵便の追跡情報は信用するな

ドイツ宛発送では、未着なのに日本郵便及びドイツポストの追跡情報が「配達完了」になることが、わりとしょっちゅうあります。

このフェイク完了が発生する状況としては、こんな感じ↓

  • 不在配達だった場合
  • EMSが地方税関に引き渡しされた場合

どうも、一度でも配達が行われた場合、不在であろうがなんだろうが、ドイツポスト側では配達完了にされてしまうっぽい。

んで、これはドイツに限らず海外郵便あるあるなんだけど、追跡上で「不在通知を入れた」となっていても、実際にはバイヤーに何もお知らせが届いていないこともわりと普通に起こるので、なんか荷物の動きがおかしいなと思ったら、早めにバイヤーに連絡を入れて、現地郵便局に問い合わせてもらったほうがいいです。

あとはEMSの場合。

ドイツ宛のEMSは空港での国際通関の後、さらに地方税関に引き渡しされることがあり、その時点で配達完了とみなされるようです。

実際にはバイヤーの手には渡っておらず、通知すら行っていないことがあるので注意が必要。

フェイク回避するには、DHLサイトで追跡情報を確認してください。日本郵便のトラッキングナンバーで追跡OKです。

フランス

  • eパケットはLa Poste、EMSはChrono Postが配達を担当
  • EMSは不在持ち帰りでも追跡ステータスが配達完了になるので注意
  • 2021年夏以降、La Posteが通関手数料9ユーロを徴収するケースが増加
  • 特別な条件 通信販売される商品の輸入に関しては、通信販売される商品の郵便による輸入に関する通関手続 その他の商品の場合(関税込みで販売されるものではなく、また、フランスの取引先を指定していない場合-郵便物には、長さ8センチメートル、幅6センチメートルを超えない青色の票符で、かつ、明らかな文字で「Douanes Francaises-Ventes par Correspondance」(「フランス税関-通信販売」の意)の表示を有するものをはり付けなければならない。
  • 特別な条件 通信販売される商品の郵便による輸入に関する通関手続「関税込み」で販売される商品の場合、郵便物には、長さ8センチメートル、幅6センチメートルを超えない白色の票符で、かつ、明らかな文字で「Douanes Francaises-Ventes par correspondance-Procedure d’abonnement-Ne pas taxer」(「フランス税関-通信販売-租税一括払手続-課税不要」の意)の表示及び承認番号を有するものをはり付けなければならない。
  • 特別な条件 通信販売される商品を包有する郵便物であって、必要な票符がはり付けられていないものは、輸入を認められず、差出人に返送される。

情報提供シロさん 特別な条件の記載内容が微妙に変わりました(2022年1月)。けっこう長いので、以下そのまま引用します。

(3)通信販売される商品の輸入に関しては、通信販売される商品の郵便による輸入に関する通関手続
(あ)「関税込み」で販売される商品の場合
-通信販売会社は、フランスに居住し、かつ、税関当局が承認した代表者を指定しなければならない。
-承認申請書は、通信販売会社(この場合には、フランスにいる自己の代表者の住所氏名を記載しなければならない。)又は、その代表者自身が税関当局 (Direction Generale des Douanes et Droits indirects) に提出する。
-郵便物には、長さ8センチメートル、幅6センチメートルを超えない白色の票符で、かつ、明らかな文字で「Douanes Francaises-Ventes par correspondance-Procedure d’abonnement-Ne pas taxer」(「フランス税関-通信販売-租税一括払手続-課税不要」の意)の表示及び承認番号を有するものをはり付けなければならない。
-通信販売会社のフランスの代表者は、その会社からフランスの顧客にあてられた商品(カタログ及び宣伝印刷物を含む。)の通関につき特別の租税一括払手続を行う義務を有する。   

(い) その他の商品の場合(関税込みで販売されるものではなく、また、フランスの取引先を指定していない場合)
-郵便物には、長さ8センチメートル、幅6センチメートルを超えない青色の票符で、かつ、明らかな文字で「Douanes Francaises-Ventes par Correspondance」(「フランス税関-通信販売」の意)の表示を有するものをはり付けなければならない。

(う) 通信販売される商品を包有する郵便物であって、必要な票符がはり付けられていないものは、輸入を認められず、差出人に返送される。

https://www.post.japanpost.jp/cgi-kokusai/country.php?cid=69

個人的に発送件数が3番めに多い国、フランス。

トラブルらしいトラブルが起こった記憶はなく、VAT二重課税のクレームもなし。

ただ、今までになかった通関手数料9ユーロを請求されるようになったという情報がネット上で散見されるようになったのは要注意。

ドイツ同様、VATの新制度に伴う対応と思われ、今後フランス宛の国際郵便すべてに9ユーロの手数料+関税が発生する可能性は十分ありえます。

通関手数料9ユーロに注意

IOSSの導入以降、現地郵便局のLa Posteから通関手数料9ユーロを請求されたという事例をよく見かけるようになりました。

今のところ100%発生するわけではなく、発生するかどうかは運次第の模様。

なお、EMSはクロノポストという業者が担当しますが、この評判が最悪なので、フランスにEMSで発送する際は注意されたし。

クロノポストからも同様に通関手数料が発生しているのかどうかは不明です。情報求ム!

特別な条件の票付について

情報提供シロさん 白の宛名シールに指定のフランス語文章+IOSSナンバーを記載して発送しているとのことです!

通販の販売物について、特別な条件で票付の貼り付けが指示されています。

関税を含まない+フランスの取引先が指定されていない
→青の票付でDouanes Francaises-Ventes par Correspondance
(French Customs-Correspondence Sales)

関税を含む
→白の票付でDouanes Francaises-Ventes par correspondance-Procedure d’abonnement-Ne pas taxer+承認番号
(French Customs-Mail order sales-Subscription procedure-Do not tax)

これ、私はちょっと「???」ってなりまして…

「取引先が指定されていない」ってどういう意味?
受取相手がいなければ、そもそも発送もできないんですけど、送付先と取引先の定義が違うの?

白票付の「関税」には、VATも含まれるの?

という点について日本郵便に問い合わせたのですが、「フランス税関に聞いてね」という素っ気ないお返事をいただきました(・д・)

おそらくですが、向こうの郵便局から来た通達を機械的に翻訳して掲載してるだけなのかなあと…。

シロさんが白い票付で発送しているという情報をくださったので、私もこれに倣って指定の記載を付けようと思っています。

なお、私はこの特別条件を知る前に、5個ほど票付なしでフランス宛のeパケットを発送しているのですが、いずれも問題なく届きました。

送り状とインボイスの両方にIOSSナンバーを記載していたので、お咎めなしだったのかもしれないし、まだ票付のルールが現地で厳格に運用されていないだけかもしれません。

フランスは今後、追加請求が増加しそうな国なので、国際郵便での発送経験がある方、情報提供お待ちしてます!

150ユーロ以上の購入でもVATが代理徴収される

通常、EU圏からの購入において、eBayでは150ユーロ以下の購入のみVATを徴収し、それ以上の金額えは代理徴収を行いません。

が、2022年1月よりフランスとモナコで新制度が始まり、150ユーロ以上であってもeBayがVATを徴収するようになりました。

この新ルールが適用された注文では、IOSSナンバーではなくFRから始まる「FR VAT ID」というコードが表示されるようです。

イギリス

  • eパケットはRoiyal Mail、EMSはParcel Forceが配達を担当
  • EUを離脱しているので、IOSSナンバーの仕様が他国と違う
  • バイヤー住所のGB~Code:Paid、という部分がIOSSナンバーに該当

イギリスも定期的に発送してる国だけど、二重課税は今のとこなし。

注意点としてはEU圏の国とはIOSSナンバーの表示箇所も仕様も違うので、初めてだと戸惑うかもしれません。

イギリスのIOSSナンバーはEU各国と仕様が違う

EU各国でVATの支払いがあった場合、eBayのShipping details画面に「Tax Details」という欄が現れ、そこにIOSSナンバーが表示されます。

が、イギリスは仲間外れになっていて、未だに住所欄にGBナンバーが挿入される仕様。

(これ、eBayで対応する気ないのかな?)

あと個人的な所感として、イギリスの郵便局は基本的に仕事が遅い。

トラッキング情報の反映が2週間後とかが数年前は普通にあった。

ロイヤルメールへ問い合わせしても返信がすごく遅かったりするんだけど、最近は追跡は普通に更新されるので、そこは改善された気がする。

eパケットしか送ったことないんだけど、紛失やトラブルは滅多にないのと英語が通じるので、ヨーロッパでも発送しやすい国だとは思ってます。

EMSはパーセルフォースの担当なんだけど、あまり良い評判を聞いたことがない。情報求ム!

2022年3月時点での配送状況

2021年から2022年3月の今まで、イギリス宛の荷物はすべてeパケットで送ってますが、すべて問題なく届いてます。

今のところ二重課税の報告もなし。

電子データで送っているものと、送り状やインボイスに直接記載しているGBコード、どちらが機能しているかは不明ですが、現状の書き方で通用している模様。

EMSは配送担当が違うため、同じ方法でOKかは不明です。

ベルギー

  • eパケットはベルギーポストが配達担当、EMSは不明
  • 追跡の精度が高い
  • VAT二重課税不可避→マイページのシステムアップデートにより改善?
  • 通関手数料17ユーロが確実に発生+関税が高い
  • 特別な条件 通常郵便物によりベルギーにあてて物品を送付する場合の条件については、
    ② 輸入許可証、税金の控除、課税価格、消費税、付加価値税や罰則に関する事項は、名あて国の法的、行政的手続により決められている。なお、詳細については、名あて国の税関に照会すること。
    ③ 税関検査を迅速に行うために、税関告知書CN23には、関係のインボイスの写しを添付しなければならない。添付されていない場合、受取人に連絡がいく。ただし、次の場合には、インボイスの写しは必要としない。
     (あ) 販売を目的としない物品。この場合には、税関告知書CN23に物品の処理名目(相続、贈与、託送品等)を記載した販売を目的としない旨の証明書を添付しなければならない。
     (い) 各郵便物ごとの価格が250ユーロを超えない物品
     (う) 商業的性質を有せず、価格が375ユーロを超えない個人あての少量の物品

現状、100%VATの二重課税が発生する国です。

→マイページに差出人参照番号の項目が追加されたことにより改善したかもしれません。が、ベルギーはクーリエ発送にしてしまったのでわかりません。情報求む!

電子データを送信しようと、IOSSナンバーを見せようと、インボイスやeBayでの領収書のコピーを見せようと、絶対に譲らない。

それがベルギーポスト。

EU圏外からの買い物経験がないバイヤーだと、かなり高確率でトラブルになると思われるので、現地での追加料金について事前に了承を取っておくこと推奨。

オランダ

  • eパケットはPostNLが配達を担当、EMSは不明
  • 特別な条件 書籍、定期刊行物及び新聞を包有する通常郵便物には、税関告知書CN22をはり付けなければならない。郵便切手を包有する通常郵便物(外国の指定された事業体からオランダの切手収集家にあてられたものを含む。)についても同様とする。商品を包有する郵便物には、税関告知書CN22をはり付けるか、又は税関告知書CN22の上部のみをはり付けたうえ税関告知書CN232通を添付することが必要であり、かつ、送り状1通を添付しなければならない。
  • 特別な条件 税関告知書CN23に内容品の総重量、正味重量及び内容品別の品名、数量並びに価格を明細に記載されていない場合は、運送が遅延することがある。

二重課税もなく、配達もいつも順調。

公用語はオランダ語だけど、オランダ人は英語が堪能な人が多いのでコミュニケーションも取りやすくて、個人的には取引しやすい国。

スペイン

  • eパケットはCorrerosが配達を担当、EMSは不明
  • 特別な条件 商業物品を送付する場合には、フランス語、スペイン語又は英語で記載された商業インボイス (Commercial Invoice)を添付すること。

平常時から郵便事情が良くない、遅延が多い、現地郵便局サイトがスペイン語なので状況がつかみにくい、と三重苦な国。

特にコロナ禍になってからは、eパケットで配達完了までに1~3ヶ月かかるような時期もあり、難易度高めな印象を持ってます。

ヨーロッパの中でも遅延による未着→ケースオープン、となることが特に多い国だと思うので、私は事情を説明して納得してくれたバイヤーさんだけの発送にしています。

アイルランド

  • eパケットはAn Postが配達を担当、EMSは不明
  • 特別な条件 税関告知書には、内容品の種類別に品名、価格、総重量、正味重量及びHSコードを正確に記載しなければならない。販売品、贈答品を問わず、税関告知書にHSコードの記載が無い場合、税関による輸入が認められない場合がある。
  • HSコードはピリオド・ハイフンなしの数字6ケタで記入

HSコードの記入が必須となりました。

HSコードというのは国際条約に基づく世界共通の商品分類コードみたいなもので、現在200ヶ国以上で導入されています。

国際郵便マイページで内容品を登録する時にHSコードの欄があるので、「見たことはあるけどスルーしてた」という人が多いんじゃないでしょうか。

現状、コードの入力なしで国際郵便の届く国がほとんどですが、アイルランドでは必須となるので要注意です。

アイルランドでは、2021年7月からのEUにおけるVAT(付加価値税)規則の変更以降、税関検査を強化しています。これに伴い、税関告知書の記載について、内容品の名称、数量、重量、原産地等の記載が誤っているまたは記載が無い等の不備がある場合、日本に郵便物が返送される事例が増えておりますので、正確な記載をお願いいたします。

https://www.post.japanpost.jp/int/information/2021/1201_01.html

情報提供シロさん HSコード入力で、返送なく無事到着したそうです。なお、2021年10月時点で、ピリオドを入れたコードでも大丈夫だったとのこと。

スイス

  • eパケットはSwiss Postが配達を担当、EMSは不明
  • 特別な条件 かつてスイスの郵便番号6911が付定されたカンピョーネ・ディターリア自治体(Campione d’Italia)あて郵便物は、イタリア(郵便番号22061)あてに送付すること。スイスあてに送付すると誤送郵便物扱いとなる。

世界郵便局ランキングで1位という、世界最高の郵便事情を誇るスイス。

何度かeパケットを送っていますが、いずれもスムーズに届きました。

おそらくですが、VATの二重課税も起こっていないと思います。

情報提供シロさん トラブルなくeパケット到着しているとのこと。

スウェーデン

  • eパケットはPostNordが配達を担当、EMSは不明
  • 特別な条件 書籍、定期刊行物及び新聞を包有する通常郵便物には、税関告知書CN22をはり付けることが必要であり、これらの郵便物が商業上の目的でなしに発送される場合には、「Cadeau」(「贈物」の意)の記載を有しなければならない。郵便切手を包有する郵便物についても同様とする。商品を包有する郵便物には、差出人の署名のある送り状1通を添付することが必要である。
    保険付書状の内容品の最大の商品価格は、1000SDRとし、価格が当該制限を超える保険付書状は、差出国に返送されます。
    書留郵便物の内容品の最大商品価格は500SDRとし、価格が当該制限を超える書留郵便物は、差出国に返送されます。

2021年9月以降でeパケットを3個くらい発送し、すべて無事に届きました。

販売品としての書籍を発送しているので「税関告知書CN22の貼り付け」「差出人の署名のある送り状1通」の添付要件に該当してると思うのですが、eパケットの送り状+インボイス3枚でトラブルになったことはありません。

インボイスに署名しているので、これが署名付きの送り状として受理されているのかな?と(勝手に)思ってます。

バイヤーから特に何も言われていないので、二重課税も、たぶん起こってない。

現状、スウェーデンに関しては通関で時間がかかっている印象。

1週間くらいは普通に止まってます。

チェコ

  • eパケットはCzech Post(現地名はČeská pošta)が配達を担当、EMSは不明
  • 特別な条件 物品を包有する無記録の国際郵便物について、UPU標準に適合する13桁の、適正かつ使用を許可された番号を符号化したバーコードを正しく表示したものに限り送ることができる。
  • 通常郵便物航空便とSAL便の追跡不可

追跡が途絶える国、チェコ。

日本郵便の条件表でも、通常郵便物の航空便とSAL便の追跡が「✕」となっています。

つまりeパケットは追跡できない。

情報提供シロさん チェコ入国後に追跡できなくなったとのこと。

が、小包郵便とEMSでは「○」が付いていて追跡可なので、eパケットよりEMSで送ったほうが安心なのかも。

EMSもチェコポストの管轄なのかは不明です。情報求ム!

イタリア

  • eパケットはPoste Italiane、EMSは現地業者のSDAが配達を担当
  • 2021年より、内容物の金額に関わらず受け取り時に7.5ユーロの手数料が必要との情報あり(関税やVATとは別途発生)
  • 特別な条件 書籍を包有する郵便物には、税関告知書CN22を添付しなければならない。
  • 特別な条件 物品を包有する国際郵便物については、差出人が適正な事前の通関電子データを入力したものに限り送ることができる。
  • 特別な条件 商業物品を個人に送付する場合には、受取人の「tax code (codice fiscale:イタリアの身分証明書番号)」を記載すること。

イタリアは基本的に郵便事情が悪く、eBayでは発送除外国にしているセラーも多いようです。

通関も厳しく、ヨーロッパの中でも特に通関が厳格な国のひとつです。

ハラハラしながらeパケットを発送してきましたが、一応届くには届きました。ただ、追跡情報が更新されないことが多かったです。

最近発送したものは、ほぼリアルタイムに追跡情報が出ていたので、数年前に比べると改善されているのかもしれません。

イタリア発送の際に厄介なのが、Codice Fiscale(コーディチェ・フィスカーレ)と呼ばれる納税者番号です。

日本で言うマイナンバーのようなもので、国際郵便でもクーリエでも、イタリア宛の荷物にはこのCodice Fiscaleの記載が求められます。

イタリアではあらゆる場面で使用する番号らしく、バイヤーに聞くと特に抵抗なくすぐに教えてくれることが多いのです。が、たまーに、そもそも連絡が取れないバイヤーがいることも。

その場合には記載なしで発送するしかないですが、記載なしで届いたという報告を複数いただいています。私自身も、Codice Fiscaleの存在を知らずに発送した荷物が何件もありますが、全部届きました。

そもそも個人番号がなくても通関してしまうのか、通関時にバイヤー側から税関に情報を提供シているのか?どちらかは不明です。

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▼書いてる人

40代陰キャ主婦で元専業アフィリエイター。Googleアップデートにより月60万あった収入がほぼゼロになり、貯金を切り崩して生活中。アフィリエイトに未来が見えなくなってeBay輸出を始めました。英語の読み書きができるのが唯一の強み(TOEIC930点)で専門知識は特になし!英語は必死に勉強して身に付けたもので、海外経験はゼロ。名前クリックで詳しいプロフィールが読めます。好きな飲物はブラックコーヒーとハイボール。

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あなたもeBayやってたりします…?

  1. けんご より:

    うぉぉ、こ、これは!!

    素晴らしい情報!大変有り難いです!!実は数日前、ドイツ宛のイーパケが返送されてきたばっかりで。めちゃくちゃタイムリーです。保管期限を過ぎたためとかって理由で、まさにこの内容だったわけですね。eBayのTrackingでDeliveredになっていたので安心しきっていました。仕組みさえ分かれば対策も立てれます。バイヤーにメールで案内すれば保管中に郵便局へ連絡もできるでしょうし。

    私も情報あればお知らせいたします!

    • けんごさーん!参考になれば嬉しいです!
      eパケ返送があったんですね。やっぱりドイツ油断できませんね😅
      情報提供もお待ちしておりますっ!

  2. シロ より:

    さすがです。
    仕事が早くて感心いたします。
    内容も分かりやすくて参考にしやすいと思います。
    引っ越し準備やお子様のお相手で忙しい中まとめていただいてありがとうございます。
    私はフランス宛の票府は宛名シールを使っています。
    eパケットのラベルも白黒で印刷してますので色にこだわらなくていいかと思い、白色です。
    話は変わりますが、関西国際空港からの国際郵便の発送が15日以降相手国に到着していません。19日に関空についたアメリカ宛のEMSパッケージも本日も発送国のままです。
    需要期による搭載の遅れならよいのですが、少し心配になりましたので、DHLと配送契約いたしました。
    契約は3日ほどで完了し、提出書類もなく非常にスムーズでした。
    料金的には1kg~5kgはEMSより使いやすいと思います。
    フライヤーに入る商品なら容積重量ではなく本体重量での料金となるそうです。
    小さくて、重いものをよく扱うセラー様にはよいかと思います。
    それでは皆様、よいお年をお迎えください。

  3. シロ より:

    連投失礼いたします。
    フランスで必要なのは、その他の必要書類の2番ですね。
    ”「Douanes Francaises-Ventes par correspondance-Procedure d’abonnement-Ne pas taxer」(「フランス税関-通信販売-租税一括払手続-課税不要」の意)の表示及び承認番号を有するものをはり付けなければならない。”とありますのでカギかっこの文章の後にIOSSナンバーを記載しています。

    • シロさん、フランス票付の件ありがとうございます。後ほど本文のほうにも追記しておきます~
      DHL、けっこう簡単に契約できるんですね。私も引っ越したら契約しようと思っていたので、良いことを聞けました!
      シロさんも良いお年をお迎えください😊

  4. めい より:

    素晴らしいまとめをありがとうございました!
    こちらでベルギーとドイツには高関税がかかると知り、それ以来事前に「関税かかりまっせー。Are you OK?」と聞いてから送るようにしています。それで今のところトラブルなしです。
    ドイツのバイヤーさん曰く関税がかかるのは$5以上だそうです。($5以下ってあんまりないでしょうけど。)
    ベルギーポストは二重課税の問題以外は優秀みたいで、追跡も精密だし届くのも早いですね!この年末時期に1週間以内で届きました。
    イギリスが最近届くが遅くて心配です。トラッキングのページに『Due to high order volumes, deliveries may take longer than usual』とよく表示されています。

    今年はeBayを始めて、星子さんのブログには大変お世話になりました。
    役に立つ&面白い星子さんのブログが大好きです。
    来年もどうぞよろしくお願いいたします(#^^#)
    よいお年をお過ごしください。

    • めいさん、ありがとうございます!
      ベルギーポスト優秀ですよね。あとは二重課税問題を解決してくれれば…!
      イギリスは私もいくつかeパケットで送ってます。Royal Mailの追跡だと、22日に発送したものが28日にようやく出国しているみたいなので、なんか混み合ってそうですね。ヨーロッパは入国してからは早い、ということが多いので、イギリスもそれを期待したいところです。

      ブログを楽しんでいただけてとっても嬉しいです。
      めいさんも、どうぞ良いお年をお迎えください!

  5. ドラムスティックグミが食べたい より:

    2022年12月2日にEMSで1.8kg位のお菓子を日本から英国に送ったのですが、2023/01/22現在日本出国状態でいつまで経っても英国に入国しません。
    調査請求書を提出し1ヶ月経つので恐らく亡失扱いになると日本郵便に聞きました。
    英国ではパーセルフォースの扱いです。
    初めての国際郵便物だったので非常に残念です。

    • 英国宛EMSの情報、ありがとうございます!
      現地パーセルフォースHPでの追跡も途絶えてしまった感じでしょうか?
      現地での誤配が判明したり、調査請求を出すことで荷物が動き出すというのは国際郵便ではままあることなので、何かしら動きがあるといいのですが…。

      パーセルフォースについて改めて調べてみましたが、良い評判を探すのが難しいくらいですね。日本からはeパケットより高い金額でEMSを発送するのに、EMSのほうが信頼性が低いというのは理不尽に感じます。。

  6. ドラムスティックグミが食べたい より:

    そうですね、パーセルフォースのページでも同じ表示です。
    本日お昼過ぎに「イギリスで荷物を見つける事が出来なかったので亡失扱いになり、全額返金になります。」との回答を電話にて日本郵便から得ました。
    再度送り直そうと思いますが、不安です😅

    • 初めての国際郵便が紛失になってしまったとのこと、残念です…。
      eパケットが動いていればいいのですが、イギリスはまだ引受停止でしたよね。
      EMSより送料は上がってしまいますが、国際小包がロイヤルメールの引受であれば、パーセルフォースより安心かもしれませんね。
      クーリエ(FedExやDHL)正規料金だと軽く1万円以上かかってしまうと思うので、郵便でなんとか無事に到着するよう祈っております。