来月から始まるEUのGPSRについて、アイルランドのeBayセラーが詳しくまとめてる動画があったので見てみた。
以下、個人的に気になった部分のメモ。
- 規制は新品、中古を問わず対象となる
- セラーはEU国内で製造された各商品の製造元、名前、連絡先、EU外で製造された商品の場合はEU内の代理人の情報を提供する必要がある
- モデル番号、安全情報、コンプラ情報などの追加情報も提供しなければいけない。CEマーク付きの商品の場合は、比較的簡易に済むかもしれない
- 上記のプロセスは一部のアンティークにも適用される
一部のアンティークにも適用される(・д・)
なにそれーと思って続きを聞いてみると、GPSRはアンティークやコレクターズアイテムについて厳密な定義を設けているとのこと。
つまり、その定義に当てはまらない品はアンティークとしては扱わないってことだよね。
そう来たか。
となるとさ、骨董品がGPSRの対象外だとしても、対象外であることを証明するために通関が厳しくなる可能性は十分に考えられるよね。
前にイタリア税関から作品証明書の提出を求められたことがあるんだけど、同じことがもっと頻繁に起こるようになるかもしれない。
もっとも、書類を出せば大丈夫なのであれば、すでに税関用のドキュメントはテンプレートにしてあるので、対応自体はできなくはない。ただ、私の書類がどの国でも同じように通用するかは怪しい。
私、江戸時代とか明治時代の品物を好んで扱うんだけど、それが本当に江戸時代のものだと証明しろって言われたら困る。なんせ1点物だし、名もなき職人が作ったような品物も多いから、作家名とか製造元を出すのにも限界がある。
ちなみに動画のセラーは北アイルランドの人。
北アイルランドはアイルランドではなく、イギリスの一部なので、GPSRへの対応がより複雑になっていて、関係各所に片っ端から問い合わせして情報を集めてたみたい。
この人の予想では、GPSRへの対応コストが商品価格に転嫁されることにより、eBay内で販売価格の上昇が起きるんじゃないかとのこと。確かに、在庫数の多いセラーほど対応コストがすごいことになるから、大手の販売価格がいっせいに上がる可能性は十分にあるよね。
あと、eBayのサポートがこの問題に対して十分に機能していないし、理解もしてないと。これはまあ、いつものことだよね。eBayだから(・∀・)
そんなわけで、骨董品であってもGPSRの対象になる可能性があるって知って、今後Catawikiがどうなるかが非常に心配。
Catawikiのバイヤーは9割以上がEUだから、GPSR遵守が思った以上に厳格にチェックされる場合、Catawiki撤退もありえない話じゃない。ペナルティ4%って話も出てるけど、それだってどうなるかわからんし。
あ!そういや、おまけに入れてる消しゴムとかポケットティッシュとかも送れなくなる!
うーん、来月はヨーロッパ発送はやめて様子を見たほうがいいかなあ…。
引き続き情報収集するしかないね。
あなたもeBayやってたりします…?